2024年9月13日

NFCとは?NFCシールを使った活用方法や作成方法をご紹介!

 目次 

1.はじめに
2.NFCとは?
3.NFCシールの概要
4.NFCの活用方法
5.NFCのメリット
6.NFCのデメリットと注意点
7.NFCシールの作成方法
8.NFCシール制作ツール「キュリア」のご紹介
9.まとめ

 

1. はじめに

NFCは、Near Field Communicationの略で、近年急速に普及している通信技術の一つです。
特に、スマートフォンを利用したタッチ決済や製品情報の提供など、日常生活のさまざまな場面で活用されています。

本記事では、NFC技術の基本から、NFCシールの活用方法や作成方法までを詳しく解説します。
NFCの可能性を理解し、ビジネスや日常生活に役立てるための参考にしてください。

 

 

2.NFCとは?

NFCとは、近距離無線通信のことで、数センチ程度の距離でデータをやり取りできます。
身近なものでお伝えすると、乗り物に乗るときに交通系のICカードをタッチしたり、
お会計のときにスマートフォンをかざしたり、特にアプリを立ち上げなくてもタッチで反応させることができる技術です。


この技術は、スマートフォン同士やスマートフォンと専用デバイスの間で、
わずかに接触するだけで情報を送受信できるのが特徴です。

BluetoothやWi-Fiなどの他の無線通信技術とは異なり、接続設定が不要で、迅速にデータのやり取りができる点がNFCの強みです。

 

 

3.NFCシールの概要

    NFCシールは、NFC技術を利用したシンプルで便利なツールです。
    シールの形状は一般的なステッカーのようなもので、内部にNFCチップが埋め込まれています。
    このチップには、URLやテキスト、連絡先情報などを記録することが可能で、
    スマートフォンをかざすだけで簡単にデータを取得できます。

    NFCシールをシールのまま利用することもありますが、プラスチック製のカードに内蔵させたり、
    紙製のカードに圧着させるなど、さまざまな形状があります。

    情報の伝達方法として、一般的にQRコードをかざす方法がありますが、
    暗い環境でカメラが読み取れなかったり、カメラを起動させるには不都合な状況ではNFCシールが活躍します。

     

     

    4. NFCの活用方法

    NFCシールは、以下のような場面で効果的に活用できます。

    1. Ⅰ. 名刺に圧着
      名刺は小さな紙に情報を記載する自己紹介のための手段です。
      紙では表しきれない内容をNFCに組み込むことで多くの情報を伝達することができます。
      また、名刺交換相手に名刺をタッチしてもらうアクションが発生するので、コミュニケーションの一環にもなります。

    2. Ⅱ. 商業施設での案内表示
      商業施設では、案内マップや店舗の入り口にNFCシールを設置し、訪問者がスマートフォンを
      タッチするだけで地図や店舗情報を取得できる使い方をしています。
      これにより、紙のフロアマップの無駄な印刷や補充が不要となり、施設内の回遊を促進し、
      滞在時間の延長や購買意欲の向上が期待できます。

    3. Ⅲ. 商品パッケージやポップに付けて製品情報を提供
      商品のパッケージやポップにNFCシールを貼付することで、消費者がその場で製品の詳細情報や
      使用方法の動画を確認することができます。
      これにより、購入前の疑問を解消し、購入促進につなげることが可能です。

         

         

        5.NFCのメリット

        NFCシールを活用することで、以下のようなメリットが得られます。

        1. Ⅰ. タッチ操作だけで多くの情報提供が可能
          NFCシールは、スマートフォンをかざすだけで情報を提供できるため、利用者にとって非常に便利です。
          専用のアプリを起動する手間がなく、即座に情報を得ることができます。

        2. Ⅱ. スマートフォンとの互換性が高い
          NFCシールは、ほとんどのスマートフォンに標準搭載されているNFC機能を利用するため、幅広いユーザーに対応できます。
          特別なアプリのインストールが不要である点も、利用者にとって大きな利点です。

        3. Ⅲ.高いセキュリティ
          NFCの技術はオランダの会社と日本のソニーが共同開発した国際標準規格です。
          マイナンバーカード、パスポート、運転免許証などにはICチップが内蔵されており、
          所有者の情報がそのICチップに格納されています。
          このICチップにはNFCの技術が採用されているため、国際的にも高いセキュリティ基準をクリアしていると言えます。

         

         

        6.NFCのデメリットと注意点

        NFCシールにはいくつかのデメリットや注意点もあります。

        1. Ⅰ. 認識距離の制限
          NFCは、数cm〜10cm程度の距離でしか通信が行えないため、ユーザーがシールに
          非常に近づかなければならないという制約があります。
          この点を考慮し、設置場所やシールのデザインには工夫が必要です。

        2. Ⅱ. スマートフォンのNFC機能が必須
          NFCシールを利用するには、スマートフォンにNFC機能が搭載されている必要があります。
          極端に古い機種やそもそもスマートフォンではない場合の利用は難しいため、
          ユーザー層によってはNFCを利用しない、という選択も必要です。

        3. Ⅲ. 大容量の通信には向かない
          NFCでは動画や音楽などの大容量のデータを送受信するのには不向きです。
          容量が大きい分、スマートフォンをNFCにかざしている時間が増えてしまうため、
          NFCに記録させる情報はURLやテキスト情報など軽量のデータに留めておくことをおすすめします。

         

         

        7. NFCシールの作成方法

        NFCシールを自作する場合、いくつかの手順があります。

        1. Ⅰ. 専門業者への依頼方法と費用感
          NFCシールの作成は、専門の業者に依頼することが一般的です。
          枚数やオプションに応じた料金設定がされており、シールに記録するデータを用意するだけで依頼ができます。
          およそ1,000枚〜発注が可能で、制作にかかる期間は約1ヶ月程度です。
          また、無地のシールの上にオリジナルのデザインを入れたシールを依頼することもできます。

        2. Ⅱ. 自作する場合の手順
          自作する場合、NFC制作キットを販売している業者やリアル店舗にてNFCシールを購入し、
          上から被せるシールは別途自分たちで用意するパターンが主流です。
          NFC制作キットの場合、専用サイトやアプリからNFCタグに埋め込む情報を登録することで利用ができます。
          約10枚程度の小ロットから発注が可能なので、試しに活用してみたい、という方におすすめです。

         

         

        8.NFCシール制作ツール「キュリア」のご紹介

        NFCシールを活用したマーケティングやイベントプロモーションを検討している企業には、
        スマートフォン向けコンテンツを簡単に作成できるキュリアがおすすめです。

        キュリアは、誰でも簡単にデジタルコンテンツを作成できるノーコードツールで、
        NFC管理画面からNFCシールを発注することもできます。

        さらに、キュリアではデザインQRという機能も利用できます。
        これは、QRコードの背景にオリジナルの画像を設定できるもので、
        NFCシールと使い分けることで、よりユニークで視覚的に魅力的なコンテンツを提供できます。

        クラウド型であるため、仕様変更にも即座に対応できるのも大きなメリットです。

         

         

        9.まとめ

        NFC技術とNFCシールは、ユーザーにとって簡単で便利な情報提供手段として、多くの可能性を秘めています。
        また、NFCシールの作成は比較的簡単であり、特別な知識がなくてもツールを活用したり、
        業者に依頼することで容易に作成ができます。

        これを機に、NFCシールの活用を検討してみてはいかがでしょうか。