1. はじめに
スポーツイベントは、その熱気とエネルギーが観客の参加意欲を高め、
地域の活性化にもつながる魅力的な集客イベントです。
しかし、イベントを定期的に開催することにより、ネタ切れや企画のマンネリ化といった課題も出てきています。
本記事では、スポーツイベントにおける集客の課題や効果的な施策を紹介し、
成功に向けた具体的なポイントや注意点を解説します。
2.スポーツイベントの集客における課題
スポーツイベントの集客には、以下のような課題があります。
- Ⅰ.同時期に行われるイベントの存在
同時期に行われる他のスポーツイベントやファン感謝デーがあると、ターゲットの関心を引くことが難しくなります。
そのため、他のイベント情報を意識しつつ独自性を打ち出すことが重要です。
- Ⅱ.ターゲット層の絞り込み
スポーツイベントのターゲット層は、スポーツファンの若者から家族連れまで幅広いため、
それぞれの層に合った集客施策を考える必要があります。
ターゲットが不明確なままイベントを進めると、効果的な集客施策を行えないことが多くあります。
どの層に向けてイベントを打ち出すのかを明確にし、それに基づいて適切な施策を選定することが重要です。
- Ⅲ.新規参加者の獲得
スポーツファンだけでなく、スポーツに馴染みのない層の参加も増やすことが課題です。
特に、若年層やファミリー層を取り込む施策が求められます。
「友だちを誘って参加」や「ご家族で参加」など、新規参加者を増やすために使えるキャッチコピーを用意することで、
どういうターゲットを求めているのか主催者からアピールができます。
3.スポーツ関連で行われる集客イベントの種類
スポーツイベントでは、集客のために以下のような多彩なイベントが行われます。
地域や観客層に合わせ、アナログとデジタル施策を組み合わせて、幅広い層の関心を引きましょう。
- Ⅰ.観戦イベント
試合の生中継や大型ビジョンを用いた観戦イベントを会場や複合施設で実施し、
会場に来られないファンにも試合の臨場感を届けます。
地域で開催すれば、スポーツファンに加え新規層の参加も期待できます。
- Ⅱ.スポーツアクティビティ体験会
子ども向けのスポーツ体験イベントやトレーニング教室を開催し、家族連れの参加を促します。
例えば、野球のバッティング体験やサッカーのミニ試合などを行うことで、
実際にスポーツに触れながら、ファン層の拡大にもつながります。
- Ⅲ.トークショー・ファンサービスイベント
チームの人気選手によるトークショーやサイン会、写真撮影会を開催し、選手とファンが直接触れ合える機会を提供します。
サイン会や撮影会を通して、選手への親近感が生まれ、ファンとの絆が深まります。
- Ⅳ.地元企業とのタイアップイベント
地元企業が提供する製品・サービスをイベント内で体験できるタイアップイベントを開催します。
地元飲食店が出店する屋台や、企業ブースを設置することで、地域活性化にも貢献しながら集客を図ります。
特に、イベントのオリジナルグッズや限定メニューの提供は、ファンや地元住民の興味を引きやすくなります。
- Ⅴ.会場でのキッズ向けイベント
親子で楽しめるオリジナル応援グッズのワークショップや、スポーツ選手との体験イベントをすることで、
家族連れの集客を図ります。
小さな子ども向けにキッズスペースを用意するなど、来場者の多様なニーズに対応することで、
ファミリー層のリピーター化が期待できます。
- Ⅵ.試合前後のパフォーマンスやエンターテインメント
試合の前後に、地元のパフォーマンスグループやダンスチームによるライブ演奏やショーを実施し、
会場全体の盛り上がりを演出します。
特に、地域の伝統舞踊や地元の児童・生徒による音楽パフォーマンスは地域との交流を密接にするチャンスです。
- Ⅶ.SNSと連動した謎解きイベント
会場や周辺施設を利用した謎解きイベントを行い、観客がスポーツ観戦と一緒に楽しめるようにします。
イベントに足を運ぶことでヒントを得られるようにし、イベントがさらに盛り上がります。
また、クリアした参加者には割引クーポンやグッズが当たるデジタル抽選を行うと効果的です。
- Ⅷ.ディナーショー
選手やスポーツチームのオリジナルキャラクターとファンが交流できるディナーショーを開催します。
食事を楽しみながら選手やキャラクターと交流できることで、ファンにとって忘れられないひと時となり、
イベントの満足度をさらに高められます。
- Ⅸ.抽選大会
スポーツチームのファン感謝デーイベントなどに参加した特典として、参加者全員が抽選に参加できるようにします。
イベントでしか手に入らないチームのグッズが当たるようにすることで、イベントに参加して良かった、
と思ってもらえるような特別な体験を提供できます。
4. スポーツ関連の集客イベント事例
スポーツ関連の実際の事例を見ながら、集客に関連した企画のアイデアを膨らませましょう。
- Ⅰ.バレーボールチームのファン感謝デーイベントでの抽選企画
企画の概要
・バレーボールチームのファン感謝デーでA4サイズのチラシを配布
・チラシのデザインの中にQRコードを印字
・参加者のスマートフォンでQRコードを読み込むとスマートフォンで抽選ができる
・抽選結果に応じて、バレーボールチームのオリジナルグッズが当たる
結果
・密を回避して抽選に参加できた
・抽選スタッフの人件費を削減できた
- Ⅱ.サッカーチームのチケットの事前申請
企画の概要
・特定会員向けの事前申請招待券にQRコードを掲載
・QRコードにアクセスするとチケットの事前申請が可能
結果
・ファンクラブ入会の後押しにもなる
・特典としてチケットの事前申請を用意することで、集客につながる
この事例の詳細はこちら
- Ⅲ.公営施設のSNS集客と事前抽選&後日景品提供の組み合わせ
企画の概要
・施設イベントを公式SNSアカウントで宣伝
・SNSアカウントや公式HPにて応募フォームを公開
・フォーム入力後に抽選画面に遷移
・抽選結果に応じた景品は施設に来ることで受け渡しを可能にした
結果
・イベント当日に当選画面を提示していただくことで景品の引き換えをして来場につなげた
・SNSや公式HPなどのオンラインと施設来場のオフラインを組み合わせたものにした
5.集客のためのポイント
スポーツイベントの集客を成功させるためには、以下のポイントを押さえましょう。
- Ⅰ. 魅力的なプロモーションを用意する
抽選やクーポンを活用し、参加者が手軽に楽しめる特典を提供することが効果的です。
また、事前にチラシを配布しておき、チラシを持参することで来場者全員プレゼントと引き換えできる、
といった来場を促すオプションを用意することも重要です。
- Ⅱ. 会場内の回遊性を高める仕掛け
スタンプラリーやフォトスポットを設け、来場者が場内を回遊する仕掛けを作ることで、
参加者の滞在時間が延び、より深くイベントを楽しんでもらえます。
- Ⅲ. SNSを活用した拡散施策
SNSのシェアキャンペーンや、ハッシュタグを活用した広報活動で認知度を高め、集客効果を最大化させましょう。
SNSキャンペーンは、シェアやいいねが集まることで二次拡散が期待でき、広告費を抑えた効果的な宣伝となります。
6.集客のための注意点
集客施策を進めるにあたって、以下の点にも注意が必要です。
- Ⅰ. ターゲット層に合わせた施策
若年層をターゲットにする場合は、スマートフォンやデジタルを活用した施策を用意し、
ファミリー層や年配層をターゲットにする場合は、紙を使った施策を用意するなど、
対象者に合わせた方法と手段を用意することが大切です。
- Ⅱ. 過剰な特典提供の回避
特典が充実しすぎると、リピーター増加にはつながらず、一時的な参加者が増えるだけで終わってしまうことがあります。
特典は適度に設定し、リピート率向上を目指します。
- Ⅲ. 効果測定の実施
集客イベント終了後は、アンケートやQRコードのアクセス解析などで、来場者の反応や行動データを収集し、
次回の改善に役立てましょう。
また、アンケートを取ることで、参加者のリアルな声を集めることができ、定量データだけでなく定性データも
次回イベントの参考にできます。
- Ⅳ. デジタルとアナログを合わせる
デジタル施策とアナログ施策を組み合わせて集客することで、スポーツファンだけでなく、地域住民やファミリー層にも
アピールできます。
例えば、アナログスタンプラリーをデジタルと合わせて実施することで、双方の良さを活かしながら幅広い層への
効果的なアプローチが可能です。
7. スポーツイベント集客に役立つ「キュリア」のご紹介
集客イベントの企画を実行するための一つの方法として、デジタルツールであるキュリアを活用することをおすすめします。
キュリアはノーコードで簡単にデジタル抽選、デザインQR、デジタルスタンプラリーなどの企画を用意し、
設定まで行えるため、イベントごとに異なる施策を手軽に企画でき、運営負担を軽減します。
さらに、来場者の行動データの収集やアンケートと言った効果測定も可能で、次回イベントへの改善に役立てることができます。
8.まとめ
スポーツイベントの集客では、アナログとデジタルを組み合わせた施策が非常に効果的です。
プロモーションやファンサービス、イベント内容を工夫することで、スポーツファンや家族連れなど幅広い層の集客が可能です。
また、効果測定を行いながら、継続的に改善していくことで、集客施策の精度も上がり、イベントの成功に大きく寄与します。
さらに、新規のファンと昔からファンになってくれている人を平等に大切にし、
ファン同士の交流や楽しい体験を提供することが重要です。
誰もが楽しめるイベントづくりを意識し、満足度向上を目指すことで、
サポーターや会員数の増加にもつながる可能性を秘めています。