デジタルスタンプラリーとは?費用や紙との違いも解説
近年、スマートフォンを活用したイベント企画が増えてきています。
その中でも、特に注目されているのがデジタルスタンプラリーです。
従来の紙でスタンプを押すスタイルとは異なり、
スマートフォンを使って参加者がスタンプを集めるスタイルのイベントです。
この記事では、デジタルスタンプラリーの基本的な概要や紙との違い、
メリット・デメリット、さらに活用事例や導入のスケジュールについて詳しく解説します。
デジタルスタンプラリーは、参加者が特定の場所を訪れるたびに
スマートフォンを使ってデジタルスタンプを集めるイベントです。
これにより、従来の紙を使ったスタンプラリーよりも手軽に、
そして付加価値を付けたイベントを実施することができます。
特定のアプリ専用のスタンプラリーもあれば、
アプリ不要でブラウザ参加ができるスタンプラリーもあります。
アプリが必要な場合、ダウンロードがネックになることが多いので、
ブラウザで参加できるシステムを選ぶと良いでしょう。
デジタルスタンプラリーと紙のスタンプラリーの最大の違いは、その形式と管理の方法です。
紙のスタンプラリーでは、参加者は紙のスタンプ台帳を持ち歩き、
あらかじめ決められた場所にあるスタンプを自分で押したり、係の人に押してもらう形式です。
一方、デジタルスタンプラリーでは、スマートフォンを使ってスタンプを集めるため、紙を必要としません。
このため、紙を無くす心配がなく、紙の管理や再発行の手間が省けます。
また、デジタルデータを活用することで、リアルタイムで参加者の動向を把握することができます。
▽紙のスタンプラリーとデジタルスタンプラリーの比較
Ⅰ.コスト削減
デジタルスタンプラリーでは、紙の印刷や配布にかかるコストが不要です。
また、スタンプ台帳の紛失の心配がなく、再発行も不要なため、運営コストを大幅に削減できます。
また、スタンプ台の設置が不要のため、係の人がスタンプを押す場合、その人件費や運営費も抑えられます。
Ⅱ.データの可視化・ログの取得
リアルタイムで参加者の行動データを収集できるため、効果的なマーケティング分析が可能です。
これにより、どの地点に人気があるのか、どのようなルートが取られているのかを把握できます。
Ⅲ.柔軟な運営
デジタルスタンプラリーは、急な変更や追加にも対応しやすいです。
新しいスタンプポイントの追加や、特定の時間限定イベントの開催も簡単に行えます。
Ⅳ.回遊を誘導でき、滞在時間が延びる
デジタルスタンプラリーは、参加者を特定のエリア内で回遊させるための有効なツールです。
イベント会場や施設内など、人を誘導させたいところへあえてスタンプ取得場所を設定できるため、
人の回遊を促すことができ、参加者の滞在時間の延長が期待できます。
滞在時間の延長が実現できると、昼食や夕食や軽食をとることにつながったり、
お土産を購入するなど金銭的な恩恵も期待できます。
デジタルスタンプラリーは、人を集めたり、回遊させるための企画のため、その活用は様々な業種に及んでいます。
笠岡市制70周年を記念したイベントで「かさおか諸島スタンプラリー」と題して実施されました。
紙とデジタルの両軸で行われた企画です。
https://www.city.kasaoka.okayama.jp/soshiki/30/48699.html
イベントの期間は、2023年1月14日から 3月10日までの 2ヶ月弱です。
6つの島にある 10箇所のスポットを巡って、スタンプを 2種類以上集めると、
地元の特産品など 7,000円相当の素敵なプレゼントが、抽選で70名に当たる、という企画です。
※市制70周年記念ということで「7」という数字が企画に盛り込まれています。
また、少しでも多くの場所を回遊していただくために、
スタンプを3種類以上集めた方には当選確率がアップするという Wチャンスも用意しました。
デジタルでの応募だけで約30名ほどの応募がありました。
もともと、これだけの応募が集まるとは思っていなかったそうです。
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第19回雑煮合戦というイベントで活用されました。
紙とデジタルの両軸で行われた企画です。
歩いていける距離ではあったものの、会場が2箇所に分かれていたため、
両方の会場に足を運んでもらえるようにデジタルスタンプラリーも実施しました。
三角パネルを用意して、QRコードを読み取るとスタンプが貯められるものです。
2個スタンプを集めると、イベントのスポンサー様に用意いただいた景品の、おせんべいを交換所でお渡ししました。
デジタルだけで430名の参加になりました。
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ハウスメーカー3社が持っている住宅展示場3つのうち、
2つ以上回ってスタンプを貯めて、プレゼントに応募する、というものです。
集めるスタンプを3つではなく2つ以上でプレゼントに応募できるようにしたことが企画のポイントです。
用意されていた景品は、高圧洗浄機や焼肉ロースターなどの家電製品5つで、とても豪華でした。
昨年の実績では、スタンプ3つだと思ったより応募者数が多くなかったため、
今年は2つ以上で応募できるように変更して、応募のハードルを下げました。
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東京都写真美術館様で活用いただきました。
https://topmuseum.jp/
美術展だけを見て帰ってしまう人もいるため、館内全体を見てもらえるよう、
カフェやショップにもスタンプスポットを設置しました。
また、スタンプ台帳のデザインはオリジナルキャラクターを採用しています。
さらに、ハンディキャップをお持ちの方にもご利用いただきやすいように全てテキストベースで作成し、
音声読み上げ機能にも対応しました。
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このように、さまざまな場所で活用されています。
他にも、ショッピングモールでの買い物促進イベントや、
観光地での地域巡りを楽しむスタンプラリーなども挙げられます。
また、スポーツチームのファンイベントでも、デジタルスタンプラリーが人気です。
最終的に、参加者は楽しみながらスタンプを集め、景品を獲得することができます。
デジタルスタンプラリーを企画する際の一般的なスケジュールは以下の通りです。
デジタルスタンプラリーの導入には、いくつかのコストがかかります。主な費用項目としては以下の通りです。
これらの費用は安価なものだと50万円〜、高額な企画だと〜2,000万円までになることもあります。
企画の規模、スタンプ数、期間、参加想定人数によって、金額が大幅に変わってくることが理由です。
どのような目的の企画にするか、デジタルスタンプラリーのシステムを
提供している会社と相談して企画を成功させてください。
デジタルスタンプラリーを実施するためのツールとして、当社が提供するツール「キュリア」がおすすめです。
キュリアは、誰でも簡単にデジタルスタンプラリーを作成できるノーコードツールです。
デジタルスタンプラリー以外にも、企画で使えるフォーム機能、
デジタル抽選コンテンツなど20種類のテンプレートが用意されています。
クラウド型のサービスであり、仕様変更にも即時対応可能なため、
イベントの規模や目的に応じた柔軟な運営が可能です。
また、白黒のQRコードの背景に好きな画像を入れられる「デザインQR」をスタンプの代わりに設定できるので、
オリジナリティを出したり、差別化を図ることができます。
デジタルスタンプラリーは、コスト削減やデータの可視化、柔軟な運営といった多くのメリットがあります。
一方で、初期設定の手間や技術的な障害といったデメリットも存在します。
しかし、適切なツールを選ぶことでこれらの課題を解決し、効果的なイベントを実施することが可能です。
キュリアを活用すれば、簡単にデジタルスタンプラリーを導入できるので、ぜひ一度企画をご相談ください。