2025年6月12日

印刷会社が顧客の本音を引き出す!SPIN話法を活用した提案力強化のすすめ

 目次 

1.はじめに
2.SPIN話法とは
3.印刷業界におけるSPIN話法の重要性
4.SPIN話法の4ステップ
5.実践のポイントと印刷営業での活用例

6.印刷業界とも相性の良いノーコードツール「キュリア」のご紹介
7.まとめ

 

1. はじめに

印刷物の役割が「届ける」から「成果を出す」へと進化する中で、営業活動のあり方にも変化が求められています。
単なる価格競争ではなく、顧客の課題を理解し、効果的な提案ができる営業力が必要不可欠です。

本記事では、そのような提案営業を支援するフレームワークとして「SPIN話法」をご紹介します。
印刷営業の現場で即実践できる考え方として、ぜひ参考にしてください。

 

 

2.SPIN話法とは

SPIN話法とは、以下の4つの質問ステップを通じて顧客の潜在ニーズを引き出し、自社提案と結びつける営業手法です。

 

S(Situation)状況質問

P(Problem)問題質問

I(Implication)示唆質問

N(Need-Payoff)ニーズ喚起質問

 

営業の現場だけでなく、マネジメントやプライベートな場面でも自然に使われていることが多くあります。

 

 

3.印刷業界におけるSPIN話法の重要性

    印刷会社が顧客に提供する価値は、単なる印刷物ではなく「反響を生む仕組み」そのものです。
    特にチラシやDM、ノベルティといった販促ツールは、成果の見える化が重要視されています。

    そのため、印刷営業の現場では、印刷物単体の説明ではなく「課題解決の提案」が求められます。
    SPIN話法を活用することで、顧客の本質的なニーズを引き出し、成果に直結する提案が可能になります。

     

     

    4.SPIN話法の4ステップ

    状況質問(Situation)

    まずは顧客の現状を丁寧にヒアリングします。
    例:「現在、集客のためにどのような方法を使っていますか?」
    →背景や実施中の施策を把握することで、次の問題発見につながります。

    問題質問(Problem)

    続いて、現状に対する不満や課題を深掘りします。
    例:「ポスティングをされているとのことですが、効果には満足されていますか?」
    →現場の本音が聞けるポイントです。

    示唆質問(Implication)

    問題が解決されない場合の影響を、顧客にイメージさせます。
    例:「そのチラシの効果を正しく測る方法がないと、改善もしづらいですよね?」
    →現状維持のリスクを認識してもらうことが目的です。

    ニーズ喚起質問(Need-Payoff)

    最後に、課題が解決した際のメリットを共有します。
    例:「何人に届いたかが可視化できれば、次の販促にも役立てられますよね?」
    →ここで「はい」と言ってもらえれば、提案への関心が高まります。

     

     

    5.実践のポイントと印刷営業での活用例

    SPIN話法は、話し手が誘導するのではなく、聞き手である顧客が「自分で気づく」ことが大切です。
    特に印刷営業では、以下のような流れで活用できます。

     

    例:商業施設への提案営業

    S:「イベントの告知はどのようにされていますか?」

    P:「館内放送とチラシで案内しているが、反応が見えづらくて…」

    I:「効果がわからないと、次回の予算化もしづらいですよね?」

    N:「誰がどこでQRコードを読み取ったか分かれば、改善に活かせそうですか?」

     

    このように、質問を重ねることで「効果測定ができる仕組み」の必要性を顧客自身が実感するようになります。

     

     

    6.印刷業界とも相性の良いノーコードツール「キュリア」のご紹介

    印刷物に「効果測定」や「体験性」を加える仕組みとして、ノーコードでスマートフォン向け
    コンテンツを作成できるツール「キュリア」が注目されています。

    キュリアは、抽選・スクラッチ・フォトフレーム・スタンプラリーなど、20種類のコンテンツを
    組み合わせて制作でき、紙とデジタルの橋渡しを実現します。

    特に、背景画像を設定できるデザインQRコードは、印刷物にオリジナリティと機能性を加えるツールとして人気です。

    関連記事:
    デザインQRとは?
    QRコードの効果測定方法

     

     

     

     

     

    7.まとめ

    SPIN話法は、印刷業界の営業担当者にとって、顧客の本音を引き出し、信頼関係を築くための強力な武器です。
    「印刷物+提案力」で差別化を図るためにも、ぜひSPIN話法を営業の現場に取り入れてみてください。

    そして、提案の幅を広げるためには、デジタルと紙を融合した仕組みづくりも不可欠です。
    その実現を支えるツールとして、ノーコードで多彩なコンテンツが作成できる「キュリア」の活用もおすすめです。

    印刷物に新たな価値を加え、顧客の成果をともに生み出す提案営業を、今こそ実践していきましょう。