2025年6月20日

印刷業界に求められる思考転換:「他責思考」と「自責思考」の違いと現場への活かし方

 目次 

1.はじめに
2.「他責思考」とは何か
3.「自責思考」とは何か
4.印刷会社が自責思考を取り入れるメリット
5.自責思考を現場で育てる方法

6.ノーコードツール「キュリア」で挑戦をサポート
7.まとめ

 

1. はじめに

印刷業界は今、紙媒体からデジタルへの急速な転換、発注側ニーズの多様化、そして人手不足という複数の課題に直面しています。
このような変化の時代にあって、業績が伸び悩む原因を外部に求めるのは簡単ですが、それでは本質的な改善にはつながりません。

こうした状況の中で注目されているのが、「自責思考」という考え方です。
本記事では、印刷会社の経営や現場で活かせる「他責思考」と「自責思考」の違いを解説し、
実践に向けた具体的な方法をご紹介します。

 

 

2.「他責思考」とは何か

「他責思考」とは、物事がうまくいかないとき、その原因を他人や環境のせいにしてしまう考え方です。

例えば、

「景気が悪いから発注が減った」
「営業担当がもっと動いてくれれば…」
「クライアントの要望が厳しすぎる」

というように、外部要因を理由に現状を正当化してしまう姿勢です。

もちろん、外部環境は現実として存在しますし、すべてを自己責任にする必要はありません。
ただし、他責思考が常態化すると、課題解決の主体を失い、改善への行動が止まってしまう危険性があります。

 

 

3.「自責思考」とは何か

    「自責思考」は、「自分にできることはなかったか?」という視点から、改善策や次の行動を考える姿勢です。

    例えば、

    「もっと分かりやすい提案資料にすべきだったかもしれない」
    「事前に納期調整の提案ができたのではないか」

    といったように、過去の行動を振り返りつつ、未来を見据えて行動を変えていこうとする考え方です。

    ここで重要なのは、「自責思考」と「自分を責めること」はまったく別物だという点です。
    自責思考は、変化に向けた第一歩であり、前向きに課題と向き合うための強力な武器となります。

     

     

    4.印刷会社が自責思考を取り入れるメリット

    ある印刷会社の社長は、長年にわたり父親の代から続く業務体制を維持していました。
    しかし、時代の変化とともに業績が下降線を辿り、「変わる必要がある」と痛感したといいます。

    そこで、「まずは自分ができることは何か」を考え、他社の事例を研究し、社内業務の見直しやツール導入を実践。
    最初は小さな変化でしたが、半年後には問い合わせ数やリピート率に目に見える改善が表れました。

    このように、トップの意識が変わることで、社員も前向きに提案や改善を行うようになり、
    組織全体に「動く文化」が生まれるのです。

     

     

    5.自責思考を現場で育てる方法

    現場に自責思考を浸透させるには、経営者や上司からの「言葉」と「行動」が重要です。例えば、失敗が起きた場面で

    「自分ももっと早くサポートできたかもしれないね」
    「今回の件は、全体で改善していこう」

    といった一言があるだけで、部下や現場の雰囲気は変わります。

    また、社内会議や朝礼などで、「誰の責任か?」ではなく「どうすれば良くなるか?」を問いかける習慣をつくることが大切です。
    この視点の転換が、社内に前向きなエネルギーを生み出し、自然と改善提案や創意工夫が出てくる土壌を作ります。

     

     

     

    6.ノーコードツール「キュリア」で挑戦をサポート

    思考を変えるだけではなく、実際の「行動」につなげるための仕組みも必要です。

    印刷業界でも注目されているのが、ノーコードでスマートフォンコンテンツを作成できる「キュリア」です。
    抽選、クーポン、フォーム、フォトフレーム、スタンプラリーなど20種類のテンプレートを搭載し、
    専門知識なしで活用できる点が魅力です。

    特に、印刷会社にとっては「背景画像が設定可能なQRコード(デザインQR)」が強力な提案材料になります。
    紙のチラシやDMと連動させることで、読者のスマートフォンへ自然に誘導し、デジタル体験を提供できます。

    例えば、スタンプラリーの台紙にデザインQRを印刷すれば、ただの「配布物」が「行動を生み出すツール」に変わります。

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    7.まとめ

    印刷業界の変化は、避けることのできない現実です。
    しかし、そこで足を止めるのではなく、「自分に何ができるか」と考え始めた瞬間から、新しい未来への扉が開きます。

    他責思考ではなく自責思考を取り入れることで、現場にはアイデアが生まれ、クライアントへの価値提供の質も変わっていきます。

    ぜひ今日から、「自分ができる小さな一歩」を探してみてください。
    印刷業界の明日を共に切り拓いていきましょう。