業界の下請け体質から脱却するキュリアの活用法

ツルミ印刷株式会社
専務取締役 茂手木様 営業推進部部長 田頭様

ツルミ印刷株式会社さまについて教えてください。

当社は神奈川県横浜市鶴見区にある従業員数32名ほどの総合印刷会社です。
鶴見区の地元の民間企業から自治体まで様々なお客様の課題解決をお手伝いしております。

ツルミ印刷株式会社
http://www.tsurumi-p.co.jp/

キュリアを導入したきっかけを教えてください。

印刷業界は、非常に利益率の低い業界です。
原価に10〜15%載せてクライアントに提供するのが限界かと思います。
我々はこの利益率を改善する仕組みを作りたいと常々考えておりました。

利益率が低い原因の1つに、当社のメインクライアントがBtoBであることがあげられます。
BtoBを出て、BtoCに行った方が単価が高くなりやすいため、そちらへ行く方法を模索しておりました。(後述あり)

キュリアを導入するきっかけとなったのが地元の少年野球チームのアルバムです。
少年野球は大体3〜5年そのチームに所属し、週2〜3回は練習があります。
親も付き添うのでお子さん本人だけでなく家族も思い入れが強くなります。

それなのに一般的なアルバムは最後の集合写真をA3一枚にして終了というもの。
寂しいですよね。
そこで「少年野球チームのアルバムをバリアブル印刷し、表紙は本人と背番号入りにし、
80Pで5000円ほどで提供したらみなさん喜ぶのでは?」と考えました。

そこで「写真を選ぶと自動的にアルバム形式にしてくれるシステム」
を作れるシステム会社を紹介してくれるよう知り合いに頼んだところ、いらっしゃったのがミリアドさんでした。

ただミリアドさんはアルバム組版のシステム会社ではないんですよね。
代表の樋口さんとお話しした結果、自分達でシステムを1から構築することは非常にリスクであり、
1番の目的が「利益率アップ」であればキュリアで解決できると思い、導入することを決めました。

BtoBからBtoCにクライアント層を移行しようと考えられたのはなぜでしょうか。

例えば大手生命保険会社のカレンダーを1万部受注した場合でも、通常利益は15%ほどしかありません。
キャラクターなどを使うと売値は上げられますが、コンテンツ代がかかりますのでやはり利益は取りにくい状況にあります。
この状況を脱却するためには「BtoCのメーカー」にならなくてはいけません。

「BtoCのメーカー」とはどういうことかというと当社のこちらのカレンダーです。 こちらは当社サイトで1300円で販売しているものですが、
当社以外に関係している会社もないため原価を抑え、高利益で展開できております。
自社が作成し、自社が売る、というスタイルの方が圧倒的に利益が出やすいのです。

これからはクライアントに言われた下請け仕事だけを行うのではなく、
自分達がメーカーとなり、高付加価値をつけ、利益を確保していくことが大切だと感じています。
頑張ってくれている社員にもボーナスとして還元したいですからね。

キュリアの活用事例を教えてください。

①自社カレンダー素材募集サイト
先ほどお伝えしたカレンダーに使用する素材募集サイトをキュリアで作成し、Instagramで宣伝いたしました。

https://www.instagram.com/p/CVC9I0fhBEK/?utm_medium=copy_link

こちらの募集は既に終了しておりますが、素敵な写真が集まりとてもよかったです。
スマホサイトが簡単に作成できるところはキュリアの魅力のひとつですね。

カレンダーの購入はこちらから
https://tsurumip.official.ec/

②横浜市鶴見区 「#うちメシ応援プロジェクト デジタルスタンプラリー」
横浜市鶴見区の「#うちメシ応援プロジェクト」の一環として
キュリアでデジタルスタンプラリーを企画、実施いたしました。

地元の有志で「#うちメシ応援プロジェクト実行委員会」を立ち上げ、
鶴見区内飲食店のメニューやテイクアウト等の情報を掲載した「#うちメシ応援プロジェクト(パンフレット)」を発行しました。

2020年4月の第1弾から、2020年5月の第2弾を経て、2022年2月に鶴見区役所と
協定を締結して第3弾のパンフレットを発行し、同時にデジタルスタンプラリーを開催することになりました。
https://www.city.yokohama.lg.jp/tsurumi/shokai/odekake/uchimeshi.html

内容はパンフレットに掲載している対象店舗で2月と3月にテイクアウト(店内飲食も対象)をすると
ご自分のスマホにスタンプを貯めることができ、プレゼントに応募ができるというものです。 上記プロジェクトが実施できた経緯をお話しします。
2020年2月ごろからコロナウイルスが流行し、飲食店の売上が軒並み厳しいことになっていました。

そこでまずは神奈川新聞さんと組んで鶴見区地元のテイクアウトOKな飲食店さんのパンフレットを作成することにしました。
2020年4月に第1弾を発行し、区役所や郵便局、地区センターや薬局などにおいてもらいました。
さらに東宝タクシーさんの車両、京急さんにも協力していただいたおかげもあって、
パンフレットはすぐになくなってしまいました。

こちらはTVニュースに取り上げられ、話題になったため
第2弾として2020年5月にも14店舗追加し、パンフレットを発行しております。

特に儲けよう!と思ってスタートした企画ではなかったため、
発行にあたっては鶴見法人会青年部のみなさんの協賛とバックアップが非常に大きかったです。

そういった社会貢献的要素も織り交ぜながら第2弾のパンフレット制作後は、
地元駅前でマルシェを行い、飲食店の盛り上げをサポートしてきました。

現在第3弾のデジタルスタンプラリー付きのパンフレットを発行しておりますが、
2022年2月1日の開始から2週間で約140名ほどご参加いただいています。

3月末日まで行っておりますので、結果がどうなるかが楽しみです。

キュリア制作でよかったことや苦労されたことがあれば教えてください。

はい、特に#うちメシ応援プロジェクトデジタルスタンプラリーについてお話しします。

良かった点
・冊子・説明用POPからスタンプラリーへの誘導がスムーズ
→2/8現在、店舗/参加者からの問い合わせは1件だけです。
QRを読み取るだけで参加できるためわかりやすい点がポイントだと思っております。

・冊子と違いコンテンツはいつでも修正・変更可能で自由度が高い
→WEBベースですので随時修正ができる点がとてもやりやすいです。

・SNS経由での拡散が思った以上に早い 苦労した点(キュリアだけではなく企画全体)
・冊子:掲載店舗数が多く、校正回数も多い。
→店舗との連絡手段や時間的制約が多い。
(メールはNGでFAXのみの対応であったり、飲食店の営業時間に連絡しなくてはならないなど)

・Web:「とりあえず作りました」レベル。
→Google無料サイトで作成し随時修正をしております。

・スタンプラリー:開催期間が長いのでどうなっていくかまだ読めない

今後はコンテンツの作り込み、掲載店舗への新規QLEAR提案(機能を絞り込む)
なども行っていきたいと考えています。
また、その他の各種イベントでのデジタルスタンプラリー企画なども準備中です。

ー本日はお時間をいただきましてありがとうございました。