2025年5月16日

印刷業界で成果を出すためのわかる→できる→習慣化のススメ

 目次 

1.はじめに
2.なぜ「わかる」だけでは成果につながらないのか
3.アウトプットで「できる」に進化する
4.「習慣化」の段階で仕事の質が変わる
5.印刷会社が実践できるアウトプットの具体例

6.インプットとアウトプットを両立する環境を整える
7.業務改善とマーケティング施策を一挙に解決するITツール「キュリア」
8.まとめ

 

1. はじめに

印刷業界は、技術革新と情報のデジタル化が進む中で、従来の枠組みにとどまらず、
より広範な知識とスキルを求められる時代に突入しています。

「最新の印刷技術は?」
「他社はどのように受注を増やしているのか?」
「デジタルツールを使って、印刷以外の付加価値をどう提供できるのか?」

そんな疑問を持ち、情報収集に努めている方も多いのではないでしょうか。
しかし、そこで得た情報を「ただ知っている」だけでは、業務や売上には直結しません。

この記事では、印刷会社の皆様が「知識を成果に変える」ための方法として、
「わかる→できる→習慣化」というプロセスを紹介します。

単なる理論ではなく、現場で役立つ実践的なアプローチとともに、具体的なアウトプットの方法や活用事例をご紹介します。

 

 

2.なぜ「わかる」だけでは成果につながらないのか

オンラインセミナー、展示会、業界ニュース、YouTubeやSNSなど、情報を得る手段は増える一方です。
印刷機器の新機能、効果的な販促手法、DX(デジタルトランスフォーメーション)など、学ぶテーマも豊富にあります。

ですが、そこで得た知識が現場で活かされるケースは多くありません。
「勉強になった」で終わってしまい、明日からの業務が何も変わらないのでは、せっかくの学びも無駄になってしまいます。

例えば、ある印刷会社では、可変情報を活かせる「バリアブルQR」を知っていたものの、
実際にはDMの受注を取っても外注に出し、自社ではチラシの受注に留まっていました。

もし、個別のURLやクーポンをQRコードに組み込み、それを印刷物に組み合わせていれば、
クライアントからの売上や利益向上に結びついたはずです。

知識を持つことは第一歩に過ぎません。
次に進まなければ、「成果」には届かないのです。

 

 

3.アウトプットで「できる」に進化する

    知識を得ただけでは不十分です。
    それを実際に使ってみてこそ、本当に「自分のもの」になります。
    これを「アウトプット」と呼びます。

    印刷業界でのアウトプットとは?

    社内に共有する:展示会で得た最新技術や事例を、営業会議で発表する
    実際に試す  :新しい印刷資材や加工技術をサンプル制作で検証する
    記事にまとめる:自社のSNSやブログで技術解説や事例紹介を発信する

    学生時代、「教える側に回ると理解が深まる」という経験はありませんでしたか?
    まさにそれと同じで、人に説明する・書く・行動することで、自分の中にあった知識が整理され、深く定着します。

    「わかる」を「できる」に変えるには、まず一度外に出してみること。
    これが、知識を成果に変えるための必須ステップです。

     

     

    4.「習慣化」の段階で仕事の質が変わる

    「できる」状態はまだ、意識して行動している段階です。
    本当に成果につなげるためには、それを「無意識でもできる」状態、すなわち習慣化することが重要です。

    例えば、「デザインQR」という技術をご存じでしょうか?
    QRコードに背景画像を組み込めるもので、視認性とブランド訴求力を高めることができます。

    導入後の提案に当初は苦労した印刷会社でも、数回クライアントに提案するうちに、その効果を理解し、
    今ではチラシやポスターの標準仕様として提案するようになりました。

    こうした“デジタルツールを自然に提案する営業”が、社内全体で当たり前になれば、それは組織としての力にもなります。

    「知識を習慣化する」というのは、現場の生産性、提案力、差別化の武器に直結する重要な取り組みなのです。

     

     

    5.印刷会社が実践できるアウトプットの具体例

    では、実際に印刷会社が取り組みやすいアウトプット事例をいくつか紹介します。

    1.社内勉強会の開催

    営業、制作、製版の各部門がテーマを持ち回りで開催することで、現場レベルの知見を社内で共有できます。

    テーマ例
    ・「フォーム作成ツールの活用事例」
    ・「LPの構成と改善ポイント」

    2.実案件でのテスト導入

    フォトフレーム付きPOPの制作:撮影時に企業ロゴやキャラクター入りの枠が出現。
     SNSシェアを促進し、クライアントのイベント集客を支援。

    スタンプラリーとの連携:デジタルスタンプラリーを導入し、印刷物で回遊を促す仕掛けを設計。
     場所や時間帯ごとの回遊ログも取得でき、提案の説得力が増します。

    3.オウンドメディアやSNSでの情報発信

    事例や制作裏話を自社ブログで発信。
    SEO対策としても有効ですし、クライアントから「詳しい会社だ」と印象付けられる副次的効果も期待できます。

     

     

    6.インプットとアウトプットを両立する環境を整える

    アウトプットを続けるためには、継続的なインプットも必要です。
    大切なのは、「情報収集はすべてアウトプットの材料である」と捉える意識です。

    また、社内で「学んだことは1週間以内に誰かに話す」というルールをつくったり、
    「気になったサービスは実際に試してみる」文化を育てることも有効です。

    会社全体にアウトプット文化が根付き始めれば、営業力・企画力・技術力の底上げにもつながります。

     

     

    7.業務改善とマーケティング施策を一挙に解決するITツール「キュリア」

    印刷会社が提案できるサービスを広げるには、ツールの力も借りるべきです。

    「キュリア」は、スマートフォン向けのデジタルコンテンツを誰でも簡単に作れるノーコードツールです。

    キュリアの活用ポイント

    デジタル抽選やスタンプラリーなど、印刷物との連携で体験型キャンペーンを構築
    20種類のテンプレートから選ぶだけで、短時間でコンテンツ制作
    ・背景画像が設定できるQRコード(デザインQR)により、印刷物のデザイン性が向上
    クラウド型サービスで、すぐに更新・修正が可能

    これにより、印刷会社がただの「印刷屋さん」から、「販促企画まで一緒に考えられるパートナー」へと進化できます。

     

     

     

    8.まとめ

    「わかる→できる→習慣化」は、個人の成長だけでなく、印刷会社としての価値を高める鍵でもあります。
    情報があふれる今、選ばれる会社になるためには、知識を成果に変える技術が求められています。

    その第一歩として、今日インプットした情報を、明日の業務でどのようにアウトプットできるかを考えてみてください。