削減された県の予算よりも高い金額で印刷物とキュリアを受注!
当社は1959年に創業し、岩手県盛岡市を商圏としています。
従業員は46名在籍しており、そのうち営業は8名です。
2020年には経済産業省から「地域未来牽引企業※」に選定され、
より一層地方文化の貢献に力を入れていく所存です。
杜陵高速印刷株式会社
https://www.toryokohsoku.com/
※経済産業省より選定された、地域経済の中心的な担い手となりうる事業者
元々は、印刷機材を取り扱っている業者さんから
紹介をしてもらってキュリアを知りました。
それから「SOPTECとうほく」という展示会にミリアドさんが出展されていて、
キュリアの詳細を聞いて導入を決めました。
地方の印刷会社さんはどこもそうだと思うのですが、
基本的に仕事に対して、受け身のスタイルの会社が多いです。
デザインは社内でできるのですが、企画を考えて
発展させる部分が苦手な印刷会社が多いと思います。
キュリアは、実際に動くサンプルを誰でも簡単に短時間で作れるので
企画を簡単に作れる点を評価しました。
キュリアの導入費用を除いても、お客様に対して良い企画を安価に提供できます。
地方の印刷会社として、これから取り組んでいかなければならないものが揃っている印象だったため、ご提案いただいてからすぐに導入を決めました。
よく、印刷業界はデジタルの導入が遅れていると言います。
私の考えは逆で、印刷業界はデジタルの導入が一番早いと思うんです。
印刷機も刷版もパソコンもデザインも今はデジタルが主流です。
仕上がっている商品が紙でアナログだから、アナログのイメージこそ強いです。
「印刷会社が使ってるのはデジタル機器だぞ?」と思ってます。
工場で働く現場の方も毎日デジタルに触れているのですが、
印刷機=デジタルとはなりません。
「デジタルはちょっと・・」とか「苦手なんでとか・・」と
すぐに苦手意識を全面にだしてきます。
だからこそ、苦手意識を持たず「紙の仕事を増やすために」
どんどんデジタルに取り組む必要があると考えていました。
現在は、キュリアに「QuRuru(クルル)」という
自社サービス名を付けて販促をしています。
「いわてまるごと科学・情報館 」という、
県庁の科学情報体験イベントで採用されました。
このイベントは、毎年行われています。
コロナ禍で開催できない年もありましたが、2022年から復活しています。
クライアントである岩手県 DX推進課とは元々イベントのポスターや
チラシの印刷で取引がありました。
ただ、「DX推進課」という名前なのに紙でイベントの告知や申込みをしていたことにメスが入り、今年は予算削減になってしまったんです。
ただ、この予算って「イベント全体の予算」じゃなくて「印刷物だけの予算」なんですね。
「印刷物の予算削減はわかりました。イベントの予算は変わってないんですか?』
と、聞いてイベント全体の予算は例年と変わってないことを確認しました。
そこで、提案書4ページとキュリアのサンプルを作成し、
担当の方にお見せしました。
やはり実際にサンプルを体験していただくと良い反応がいただけますね。
また、DX推進課としてデジタルに対する取り組みも
実現できるということも評価ポイントだったようです。
デジタルの部分はイベント全体予算から捻出していただき、
結果的に削減される前の印刷予算よりも高い金額で印刷物とキュリアを受注しました。
サンプルの見せ方を工夫しました。
キュリアにはあらかじめガチャの動画もクーポンも用意されています。
提案のときに先方の課長と係長にスマホを出してもらい、
サンプルとしてガチャを体験してもらいました。
決裁権のある課長以上がキュリアに非常に乗り気だった為、
後日改めて「QRを使います」となって受注になりました。
日時:2022年12月16日金曜日、17日土曜日 10:00~17:00
会場:ビッグルーフ滝沢
▲イベントのチラシ
▲イベントのLP(キャプチャ)
【内訳】
キュリア
┗ LP
┗ フォーム
┗ スタンプラリー
印刷物
┗ チラシ 34,000枚
┗ ポスター 350枚
結果として、LPのUU数は1,221件、PV数は2,130件、
スタンプラリーのUU数は1,311件、PV数は2,526件でした。
これに続いて翌年も受注できたのが次の内容です。
日時 :2023年7月29日土曜日 10:00~16:00
会場 :宮古市民総合体育館 シーアリーナ
▲イベントのチラシ
▲イベントのLP(動画)
【内訳】
キュリア
┗ LP(スライド型WEB)
印刷物
┗ チラシ 10,000枚
┗ ポスター 250枚
今回のイベントは、昨年のイベントが開催された地域よりも
人口が6分の1の人数の地域で開催されました。
日程も2日間から1日間となっているので、
全体の予算や印刷枚数はそれに合わせています。
結果として、イベントのLPのUU数が906件で、PV数は1,281件でした。
こういった数字は、ログ情報として県の担当者の方に見せられた点が良かったです。
他にも某自動車メーカー、当社の社内報、畳屋、保険会社、
スナックなどでも活用してもらっています。
畳屋さんではデザインQRを入れたチラシを10万枚以上印刷しました。
QRコードをかざすと、ガチャに飛んでいき、
畳のリフォームで使えるクーポンが当たるものです。
新しいもの好きの社長だったので喜んでくれましたし、
チラシと企画のおかげでお客様の来店にも繋がったようです。
保険会社では、社長のセミナー用自己紹介LPをキュリアで作成しています。
セミナー前に名刺を配るらしいのですが、そこにQRコードを載せておき、
かざすと社長の詳しい紹介がLPで出てくる仕様です。
開始時間までの場繋ぎにもなりますし、デザインQRは
社長の顔写真を使っているので、ウケも良いそうですよ。
スナックではママの名刺にQRコードを載せており、
来店するお客様にスマホで読み込んでもらいます。
ガチャを引いてドリンクやボトルの割引クーポンが当たる企画で使ってもらっています。
スナックではこの企画のためにわざわざWi-Fiも導入する気合いの入れようでした。
我々はガチャの設定費用と、くじの設定を直す際の費用を都度いただいています。
また、運用費用として月額でも毎月別でいただいていますね。
ママにはとても喜んでもらっています。
他にも提案中の案件として、フリーアナウンサーの方の名刺に
デザインQRコードを入れて、自己紹介LPに飛ばすことを提案しています。
元々、印刷会社は情報を印刷物にしてクライアントに届けています。
「情報処理」という言葉になると壁を感じますが、
似たようなことは昔から行っているんですよね。
個人情報保護もそうですし、バリアブル印刷もその一つです。
クライアントのニーズに合わせて提供してきたものが、
情報処理という言葉にになると「できない」となるのが今の印刷会社です。
海外の印刷会社は「自分たちはIT会社だ」と言っているくらいですから。
紙の仕事が減っているのは事実ですし、大変ですが、
何かしなければいけないと思っています。
そのためにQuRuru(クルル)をクライアントに紹介していますが、
「高い」と言われることもあります。
そういうときは、
『QuRuru(クルル)はうちしかできないですし、どこと比較して高いでしょうか?
もしシステム会社などにゼロから構築依頼をすると、もっと割高になりますよ』
と伝えています。
『今、HPの制作を頼んでいる会社さんに見積もりを取ってみてください。』
『HPだけで数十万円かかりますよ。
うちならHPもガチャもアンケートも3つもついてそれより安価です。
やるやらないは自由ですが、試す価値はあると思いますよ。』
と言うとお客様も「確かに」と仰います。
おかげさまで、来月開催予定の「いわてまるごと科学・情報館」のイベントも受注することができました。
しかも、これまで対応してきたクリエイティブの実績が認められて、
次回のイベントでは、さらにLPの単価を上げて受注することに成功しています。
他社との差別化をしながら、紙の仕事を取るドアノックツールになるのがキュリアです。
採用いただいたお客様の中には、口コミを広げてくださる方もいらっしゃるので、
今後も多くの採用実績を積んでいきたいと思います。
ーありがとうございました!