2025年3月26日

スタンプラリーのアプリは本当に必要？主催者と参加者の視点でメリット・デメリットを徹底比較

1.はじめに
2.スタンプラリーアプリのメリットとデメリット
3.アプリ不要のデジタルスタンプラリーのメリットとデメリット
4.どちらが向いている？ケース別おすすめ形式
5.主催者目線/参加者目線のアプリ/アプリ不要のデジタルスタンプラリーのまとめ（表形式）
6.アプリ不要のスタンプラリーを簡単に実現できる「キュリア」
7.まとめ

1. はじめに

イベントや観光地でよく見かけるスタンプラリー。
紙のスタンプ台帳にスタンプを集める光景は、誰しも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。

しかし最近では、スマートフォンを使ったデジタルスタンプラリーが主流になりつつあります。
専用のアプリを使ってスタンプを集めるこの仕組みは、便利な一方で、
「アプリは本当に必要なのか？」と疑問に思う主催者や参加者も少なくありません。

この記事では、スタンプラリーアプリの導入が本当に必要なのか、
主催者と参加者それぞれの立場からメリット・デメリットを徹底比較します。
アプリの有無でどんな違いがあるのか、企画に適した形は何かを明確にし、
より効果的なスタンプラリー運営のヒントをお届けします。

2.スタンプラリーアプリのメリットとデメリット

スタンプラリーにアプリを導入することで、紙にはない便利さや付加価値が得られる一方で、
運営や参加のハードルが上がるケースもあります。
ここでは、主催者と参加者それぞれの視点から、スタンプラリーアプリのメリットとデメリットを整理していきます。

主催者側のメリット

運営コストの削減
紙のスタンプカードやチラシの印刷が不要になるため、印刷費や配布にかかる人件費を抑えることができます。
また、スタンプ設置場所にスタッフを常駐させる必要もなくなり、運営の効率化にもつながります。

データ収集が可能
アプリを使うことで、どの場所に何人が訪れたのか、どの時間帯に参加者が集中しているのか
といったデータをリアルタイムで収集できます。
この情報は、次回以降の企画や施設の回遊設計に活用できます。

柔軟なコンテンツ設定
デジタルであれば、期間限定のクイズラリーや謎解き要素を加えるなど、紙では難しい仕掛けを組み込むことが可能です。
途中でルール変更やスタンプスポットの追加にも対応しやすいのも利点です。

主催者側のデメリット

初期設定の手間
スポット設定やシナリオ構築、動作テストなど、スタンプラリー開始前に時間と労力が必要です。
特に外部業者に依頼する場合は、費用も発生します。

通信環境や端末依存
スタンプ取得にはスマートフォンと通信環境が必要なため、電波の悪い場所では動作しない可能性があります。
また、古い機種やOSバージョンでは動作しないケースもあり、参加者からの問い合わせ対応も必要になります。

参加者側のメリット

スタンプの持ち運びが不要
紙のスタンプカードをなくす心配がなく、スマートフォンさえあればどこでも参加できます。
特に親子連れや荷物の多い参加者にとっては、手ぶらで体験できる気軽さが好評です。

限定コンテンツを楽しめる
アプリによっては、スタンプ取得後にクーポンが表示されたり、フォトフレームで記念写真が撮れたりと、
紙では味わえない仕掛けもあります。
イベント体験をより特別なものにできます。

リアルタイムで達成状況を確認できる
残りのスタンプ数や、現在地から最寄りのスタンプポイントがすぐに確認できるなど、利便性が向上します。

参加者側のデメリット

アプリのダウンロードが手間
スタンプラリー用の専用アプリが必要な場合、「ダウンロードが面倒」「容量が足りない」
といった理由で離脱してしまう可能性があります。
一方で、アプリ不要でブラウザ参加できる方式であれば、この課題を解消できます。

スマートフォン操作に不慣れな層への配慮が必要
高齢者やデジタル操作に不慣れな方にとっては、アプリの操作が難しく、参加を諦めてしまうこともあります。
そのため、紙との併用や案内スタッフの配置など、補助体制を整えることも検討すべきです。

このように、スタンプラリーアプリには多くの利点がありますが、
参加者のリテラシーや運営体制とのバランスを見ながら導入を検討することが大切です。

3.アプリ不要のデジタルスタンプラリーのメリットとデメリット

スタンプラリーをデジタル化する際、アプリのダウンロードが不要なブラウザ参加型のシステムを採用することで、
主催者・参加者の両者にとって参加のハードルを大きく下げることが可能になります。
ここでは、アプリ不要のデジタルスタンプラリーに特化して、メリットとデメリットを整理してご紹介します。

主催者側のメリット

導入のハードルが低い
アプリの開発やストア申請などが不要なため、スピーディーに企画を立ち上げることができます。
短期間のイベントや、試験的な導入を考えている主催者にとって、柔軟に対応できる点は大きな魅力です。

参加率の向上が期待できる
参加者がアプリをインストールする手間がない分、離脱率を減らすことができます。
QRコードを読み取るだけで参加できるシンプルさは、多くの人にとって心理的なハードルが低く、
結果として参加者数の増加が見込めます。

費用対効果が高い
アプリ開発に比べて圧倒的にコストが抑えられるため、限られた予算でもスタンプラリーを実施することが可能です。
また、ブラウザで参加できる形式であっても、GPSやQRコード読み取りなどの基本機能は十分に活用できます。

主催者側のデメリット

カスタマイズの限界
アプリに比べて、細かい機能やデザインの自由度に制限がある場合があります。
高度なゲーム性や複雑なアニメーション演出などを重視する企画には、やや物足りなさを感じることもあります。

通信環境の影響を受けやすい
アプリと違い、オフライン状態での利用が難しいため、通信状況が悪い場所ではスタンプの取得に時間がかかる、
または読み取りができないといった不具合が起こる可能性があります。

参加者側のメリット

アプリインストール不要で気軽に参加できる
スマートフォンの容量や操作への不安がある人でも、ブラウザが使えればすぐに参加できます。
特に観光地やイベント会場など、現地で初めてスタンプラリーを知るケースでも、気軽に参加しやすくなります。

すぐにアクセス・すぐに遊べる
ポスターやチラシに掲載されたQRコードを読み取るだけで、スタンプラリーの画面に即時アクセス可能です。
「ちょっと寄ってみた」レベルのライトユーザーも巻き込みやすいのが特徴です。

参加者側のデメリット

スマートフォンに慣れていないと操作が難しい
一部の高齢者やスマートフォンの操作に不慣れな方にとっては、QRコードの読み取りやGPS設定などで戸惑う可能性があります。
対面でのサポートや案内ツールを併用することで、この課題はカバーできます。

通信量やバッテリーの心配
長時間にわたるスタンプラリーでは、インターネット接続が必要なことから、通信量やバッテリー消費を気にする参加者もいます。
特に広範囲の回遊を促す場合には、簡易マップや紙の補助資料も用意すると安心です。

このように、アプリ不要のデジタルスタンプラリーは、参加のしやすさと運営の効率性を両立できる点が大きな魅力です。
イベントの規模やターゲット層に合わせて、最適な形を選ぶことが成功のカギとなります。

4. どちらが向いている？ケース別おすすめ形式

スタンプラリーの実施方法には、大きく分けて「アプリ型」「ブラウザ型」「紙タイプ」の３つの形式があります。

本記事では主にデジタルスタンプラリーについて紹介していますが、実際の現場では
「紙タイプとどちらが適しているか」で迷うケースも少なくありません。
そのため、今回は「紙タイプ」も含めて、それぞれの形式がどのようなケースに向いているのかを比較しながらご紹介します。

紙タイプが向いているケース

シニア層やお子さまなどデジタルに不慣れな参加者が多いイベント
高齢者向けのイベントや子どもが対象の企画の場合、紙タイプのスタンプラリーが親しみやすく、参加ハードルが低くなります。
また、「実際にスタンプを押す」という行為自体がイベントの楽しさにつながることもあります。

期間が短く、準備期間も限られている
短期間のイベントや、事前準備の時間があまり取れない場合は、紙スタンプカードの配布で対応するのがスムーズです。
デザインを簡単に印刷して用意できるため、スピード感を重視したいときに向いています。

観光地や商店街での「お土産的な演出」を重視したい場合
記念に持ち帰れるスタンプカードを配布することで、イベントの余韻や満足度を高めることができます。
手書きのメッセージ欄や可愛いデザインを入れることで、紙ならではの魅力が生まれます。

インターネット接続が難しい環境の場合
山間部の観光地や地下の商業施設、電波状況が不安定なエリアでは、デジタル型が正常に動作しないケースもあります。
こうした場所では紙タイプの方が安心して運営できます。

アプリ型が向いているケース

リピーターの囲い込みや会員制サービスとの連携を狙う場合
会員登録やログイン機能と連動させ、CRM（顧客関係管理）に組み込むことで、継続的な来訪を促す仕組みづくりが可能です。

ゲーム性を高めた企画にしたい場合
アニメーション、ランキング、ポイントなどのインタラクティブな演出を取り入れたい場合は、アプリ型が最も自由度が高くなります。

長期的なキャンペーンに活用したい場合
アプリは継続利用を前提とした設計にしやすいため、通年型の企画や再訪を促すイベントに適しています。

アプリ不要のブラウザ型が向いているケース

観光地や商業施設など、不特定多数が参加するイベント
その場でふと立ち寄った人にもすぐ参加してもらえる「気軽さ」が大きなメリットです。
ダウンロード不要で、QRコードを読み込むだけで始められるため、参加のハードルが極めて低くなります。

小規模～中規模のイベントで導入コストを抑えたい場合
短期イベントや予算が限られている企画では、低コストで導入できるブラウザ型が有力な選択肢です。
印刷やスタッフの配置も不要なため、運営の効率化にもつながります。

スマートフォン利用が前提のターゲット層に向けた企画
SNSやウェブ検索が日常の20～50代を中心としたイベントでは、ブラウザ型が最もスムーズに機能します。

スタンプラリーの形式選びは、参加者の特性・イベントの目的・開催環境によって最適な形が変わります。
すべてをデジタル化すれば良い、というわけではなく、「誰のための企画か」を基準に形式を選ぶことが重要です。

ときには、紙とデジタルの併用というハイブリッド型も有効です。
柔軟な設計で、多様な参加者に配慮したスタンプラリーを実現しましょう。

5.主催者目線/参加者目線のアプリ/アプリ不要のデジタルスタンプラリーのまとめ（表形式）

それぞれの形式に長所と短所がありますが、参加者の特性やイベントのゴールに応じて、
最適な形を選ぶことがスタンプラリー成功の鍵です。

「リッチな体験」か「手軽さ」か、重視したいポイントを明確にしたうえで、最適な仕組みを導入しましょう。

6.アプリ不要のスタンプラリーを簡単に実現できる「キュリア」

ここまでご紹介したように、アプリ不要で参加できる「ブラウザ型のデジタルスタンプラリー」は、
参加者にとっての手軽さ、主催者にとっての導入しやすさという点で非常にバランスの良い選択肢です。

とはいえ、「実際にどうやって作ればいいのか分からない」「外注すると費用が高くつきそう」
といった声が多いのも事実です。

そんなときにおすすめしたいのが、ノーコードで簡単にスタンプラリーを作成できるクラウドツール「キュリア」です。

キュリアとは？

キュリアは、スマートフォン向けのスタンプラリーや抽選コンテンツを誰でも簡単に作成できる
クラウド型のノーコードツールです。
専門的な知識やプログラミングは一切不要。ブラウザ上の操作だけで、あっという間にスタンプラリーが完成します。

キュリアでできるスタンプラリー（一部抜粋）

・アプリ不要、QRコードで参加できるデジタルスタンプラリーの作成
・キーワードを入力してスタンプを獲得するキーワードラリーも可能
・スタンプ獲得ごとにクーポンや抽選イベントへの誘導が可能
・イベントやキャンペーンに合わせて獲得スタンプの画像設定が自由自在
・複数地点でのスタンプ取得履歴も記録
・GPSや期間制限、スタンプ数に応じたプレゼント設定も可能