DMの反響率17.5%を実現!アシックスが示した“共感”で動かす紙の力とは?
印刷物の価値が見直されている今、ただの情報伝達ツールではなく、「心を動かす手段」としての紙の役割が注目されています。
デジタル広告が溢れる中で、あえて紙媒体を選び、そこに“想い”を込めて送る。
その効果を見事に証明したのが、大手スポーツ用品メーカー「アシックス」のDM施策です。
本記事では、同社が17.5%という驚異的な反響率を記録したDM施策の詳細と、
それに活かされたマーケティング手法「エモーショナルマーケティング」についてご紹介します。
さらに、印刷会社が今こそ提案すべきDM施策と、それを支える最新ツールについても解説していきます。
アシックスが実施したのは、7,000人の見込み顧客に向けて
高級感ある冊子型DMを封筒で送付するというプロモーション施策でした。
驚くべきは、その反響率。通常、DMの反応率は良くて1%と言われる中、17.5%という数字を叩き出したのです。
このDMを受け取った人の約6人に1人が来店し、クーポンを使用して実際に商品を購入しています。
費用対効果は、なんと1,000%以上とも言われており、紙媒体の可能性を大いに示す事例となりました。
このDMが成功した理由は、「ただ商品を紹介するだけ」ではなく、「作り手の想い」を前面に出していた点にあります。
冊子の内容は、靴の機能やスペックではなく、アシックスのものづくりに対する情熱や、
社員のこだわりを丁寧に綴ったものでした。
このように、“共感”や“感情”に訴えかけるマーケティング手法は、「エモーショナルマーケティング」と呼ばれ、
消費者との心の距離を縮める有効な手段とされています。
特にBtoCにおいては、「この会社から買いたい」「この人たちを応援したい」という感情が、
購入行動に繋がるケースが多くあります。
このようなエモーショナルな訴求は、印刷物にこそ最適です。
色や質感、紙の手触り、冊子をめくる感覚など、五感に訴える体験は、デジタルでは再現が難しい要素です。
例えば、以下のような企画提案が考えられます。
・作り手インタビュー冊子:印刷会社としての紙へのこだわりや制作背景を伝える冊子を同封
・職人の手仕事紹介DM:印刷過程や加工技術を写真付きで紹介
・バリアブルQRを活用した体験設計:DMごとに異なる動画メッセージやクーポンを用意し、個別体験を提供
また、QRコードを活用すれば、どれくらい読まれているか、どの情報に興味が持たれているかの効果測定も可能です。
感情に訴えるDMの企画を提案する際に、効果測定や仕掛け作りも簡単にできるツールがあると安心です。
そこでおすすめしたいのが、ノーコードでスマートフォン向けコンテンツを作成できるクラウドサービス「キュリア」です。
キュリアは以下のような特徴があります。
・背景画像付きQRコード(デザインQR)の生成が可能
・抽選・クーポン・スタンプラリー・フォームなど20種類のテンプレートが使い放題
・企画に合わせてカスタマイズしやすく、仕様変更も即対応
たとえば、冊子DMに“デザインQR”を添付することで、DMの世界観を壊さずにWeb導線を設置することができます。
さらに、バリアブルQR機能を活用することで、一人ひとり異なる体験を提供するパーソナライズDMも簡単に実現できます。
関連記事:バリアブルQR(可変QR)とは?DMや商業施設での活用方法もご紹介!
アシックスの事例は、「紙のDMでも、設計次第で高い成果が出せる」ことを証明してくれました。
そしてその鍵は、“想いを伝える”ことです。
印刷会社の皆さまも、印刷物というリアルな媒体を活かして、デジタルでは届けられない
体験と感情の共有を設計してみてはいかがでしょうか。
キュリアのようなツールを活用すれば、紙×デジタルのハイブリッドで、より柔軟で効果的な提案が可能になります。
今こそ、印刷の持つ力を再発見し、価値ある提案をクライアントに届けていきましょう。