2025年5月1日

印刷会社こそ注目すべき宿泊業界の今──人手不足と高騰する宿泊費の裏側

1.はじめに
2.宿泊業界に広がる“人手不足”の影響とは
3.高騰する宿泊費とビジネス出張の変化
4.宿泊予約サイトへの依存とその課題
5.印刷会社にできる宿泊業界へのアプローチ
6.紙×デジタルの融合が生む新たな提案とは
7.紙と相性が良いデジタルツール「キュリア」のご紹介
8.まとめ

1. はじめに

印刷会社が地域に根ざした事業展開を行っている中で、宿泊業界の現状を知ることは、
意外にも今後の営業提案や新たな事業機会のヒントになるかもしれません。

本記事では、宿泊業界で起きている「人手不足」や「宿泊料金の高騰」といった変化を起点に、
印刷会社がどのように関わっていけるのかを掘り下げていきます。
業界の外から得られる視点を、自社の提案力強化につなげるきっかけとしてぜひご活用ください。

2.宿泊業界に広がる“人手不足”の影響とは

2025年に開幕した大阪・関西万博を期に、関西圏では宿泊需要が急増しています。
国内外からの来訪者が見込まれる中、大阪市内や大阪府周辺都市のホテル・旅館では、
繁忙期だけでなく、平日の予約も埋まり、宿泊料金も高額傾向です。

しかし、コロナ禍で大幅な人員削減を余儀なくされたホテル業界では、人材の再確保が追いついていません。
客室清掃を担う人材が不足しており、実際には空室があっても清掃が間に合わないという理由で、
1フロア単位で予約受付を停止しているホテルもあります。

このような背景から、一部の客室にコストを上乗せして全体の収益を確保する必要が出てきており、
宿泊料金の高騰が現実のものとなっています。
観光・イベント業界の活況と裏腹に、宿泊インフラの供給体制が追いついていない現状は、
印刷業界にも新たな提案のチャンスをもたらしています。

3.高騰する宿泊費とビジネス出張の変化

このような背景から、宿泊料金が従来より高くなっており、特に出張が多い業界では影響が顕著に現れています。
印刷業界では、営業活動が比較的地域に密着しているため出張頻度は多くないかもしれません。

しかし、出張が必須の業種では、宿泊費の上限を引き上げるなど、社内規定の見直しを迫られている企業も増加中です。
この流れは、企業のコスト感覚や意思決定のスピードにも影響を与えており、
印刷物や広告関連の発注にも間接的に波及していく可能性があります。

4.宿泊予約サイトへの依存とその課題

宿泊業界が抱えるもう一つの大きな課題が「予約サイト依存」です。
楽天トラベルやじゃらんといった予約サイトに支払う手数料は、
基本料金と事前決済手数料を合わせておよそ15%にものぼります。

この負担を減らすために、自社の公式ホームページからの直接予約を促すキャンペーンを展開するホテルも増えてきています。
ここで、印刷会社が支援できる分野が見えてきます。

例えば、DMの発送やクーポン付きチラシ、さらにはLP（ランディングページ）の制作といった販促支援は、
印刷会社ならではの提案となり得ます。

5.印刷会社にできる宿泊業界へのアプローチ

印刷会社が宿泊業界に対してできるアプローチには以下のようなものがあります。

・予約促進のためのDM印刷と発送代行
・地域特化型の観光マップやスタンプラリー台紙の制作
・施設紹介用のパンフレットやリーフレット作成

また、単なる「印刷物」の提供にとどまらず、デジタル施策との連携によって提案の幅を広げることも重要です。

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6.紙×デジタルの融合が生む新たな提案とは

印刷物だけでなく、QRコードやデジタルツールとの組み合わせにより、宿泊業界に向けた新たな提案が可能です。
具体的には以下のような企画が考えられます。

・背景画像が設定可能な「デザインQR」を使った案内表示
・DMに「バリアブルQR（可変QR）」を印刷して効果測定と販促を両立
・施設内スタンプラリーのデジタル化で滞在時間の延長と回遊性向上

7.紙と相性が良いデジタルツール「キュリア」のご紹介

「紙＋デジタル」の施策を実現するためのツールとして、
ノーコードでスマートフォン向けコンテンツが作れるキュリアをご紹介します。

キュリアの主な特徴は以下のとおりです。

・スマートフォンで使える抽選、スタンプラリー、フォトフレーム、クーポンなど20種類のテンプレートが使い放題
・クラウド型ツールなので、いつでもどこでも編集・更新が可能
・QRコードに背景画像を設定できるデザインQRや、個別の情報を埋め込めるバリアブルQRに対応
・専門知識が不要なノーコードで、誰でも簡単に使える