2025年9月18日
探して、見つけて、スタンプ獲得！キーワードスタンプラリーで回遊率と満足度をアップさせる方法
探して、見つけて、スタンプ獲得！キーワードスタンプラリーで回遊率と満足度をアップさせる方法
1.はじめに
商業施設や観光地、スポーツイベントなど、多くの人を集めて回遊させる企画において、スタンプラリーは非常に有効な手法です。
従来は紙のスタンプ台紙を持ち歩き、所定の場所でスタンプを押す形式が一般的でしたが、
近年ではスマートフォンを活用した「デジタルスタンプラリー」が主流になりつつあります。
その中でも、今注目を集めているのが「キーワードスタンプラリー」です。
キーワードスタンプラリーとは、各スポットに配置されたQRコードや案内物などから
「キーワード」を見つけて入力し、スタンプを獲得していく仕組みです。
単にその場を訪れるだけでなく、キーワードを探すという「目的」を与えることで、
参加者の興味を引き、より深い体験を提供できます。
例えば、商業施設であれば各店舗に設置されたヒントからキーワードを見つけてもらうことで、店舗間の回遊を促進できます。
また、観光地では地域の歴史や特産物をキーワードに設定することで、参加者に地域への理解を深めてもらうことができます。
このように、キーワードスタンプラリーは「楽しさ」と「情報提供」を両立させた、
次世代の回遊促進施策として大きな可能性を秘めています。
本記事では、キーワードスタンプラリーの基本的な仕組みから、活用方法、導入のメリット、
そして簡単に導入できるノーコードツール「キュリア」のご紹介まで、具体的に解説してまいります。
企画立案にお悩みの広告代理店や自治体、商業施設の担当者の方にとって、新しいヒントとなる内容をお届けします。
2.キーワードスタンプラリーとは？
参加者が“言葉”を集める新しいスタンプラリー
キーワードスタンプラリーとは、参加者が特定の場所を巡りながら、設置された案内物やQRコード、
スタッフからのヒントなどをもとに「キーワード」を見つけ出し、
専用の入力フォームやアプリで入力することでスタンプを獲得していく仕組みのスタンプラリーです。
一般的なデジタルスタンプラリーが「QRコードを読み取るだけ」で完結するのに対し、
キーワードスタンプラリーは「発見して、覚えて、入力する」という一連のアクションを伴います。
このプロセスによって、参加者はより深くコンテンツに関与し、記憶にも残りやすくなるため、
施設や商品のプロモーションにもつながりやすいという特徴があります。
例えば、地域の名産品名や観光名所にちなんだ言葉をキーワードに設定することで、地域の魅力を自然に伝えることができます。
また、キーワードをキャラクターのセリフやストーリー仕立てで出題することで、
エンターテインメント性の高い体験を提供することも可能です。
スタンプが貯まる仕組みとその魅力
参加者は、各スポットで手に入れたキーワードをスマートフォン上の専用フォームに入力することで、
デジタルスタンプを1つ獲得します。
スタンプの獲得数に応じて、景品の抽選に応募できたり、限定クーポンを受け取れたりするなど、
リアルな報酬と連動させることで、参加意欲がさらに高まります。
また、スタンプのビジュアルをオリジナルデザインにすることで、見た目でも楽しめる仕掛けとなり、
SNSでの拡散効果も期待できます。
このように、キーワードスタンプラリーは「歩いて巡る」だけでなく、「考えて発見する」要素を加えることで、
他のスタンプラリーとの差別化が図れる仕組みとなっています。
3.キーワードスタンプラリーの活用シーン
キーワードスタンプラリーは、その柔軟な仕組みと参加のしやすさから、さまざまな業種・業態で活用が広がっています。
特に「回遊」や「再訪」「施設の認知向上」を目的とした場面で高い効果を発揮しています。
ここでは、実際の活用シーンに沿って、その具体的な効果と展開方法をご紹介します。
商業施設・ショッピングモールでの回遊施策
商業施設内の複数店舗にQRコードやポスターを設置し、それぞれに「キーワード」を仕込むことで、
買い物ついでに館内全体を巡ってもらう動機づけが可能になります。
例えば、「夏の涼しさを表す5つのキーワードを集めよう」といった季節性を絡めたテーマにすることで、
参加者の関心を自然に引き寄せることができます。
スタンプが集まるごとに段階的に特典を付与したり、すべて集めた方に抽選参加の権利を付与するなどの設計を加えると、
最後まで離脱せずに巡ってもらいやすくなります。
このような施策は、テナントごとの売上支援や回遊性向上、館内の滞在時間延長にもつながります。
観光地・自治体イベントでの地域活性化
観光地での活用では、地域の名産や歴史、文化をキーワードとして取り入れることで、単なる移動ではなく
「学び」を伴う観光体験が提供できます。
例えば、ある市では「○○市の特産品にちなんだキーワードを集めて、地元の豪華特産品が当たる抽選に応募」
というキャンペーンが展開されました。
この施策では、観光客が通常は訪れないような地元の小さな商店や資料館にも足を運ぶきっかけとなり、
地域の魅力を再発見する良い機会になりました。
【参考：デジタルスタンプラリーの事例紹介】
スポーツチームのホーム試合イベント
プロスポーツチームでは、試合当日の観客体験を豊かにする手法として、キーワードスタンプラリーが活用されています。
会場内の看板やモニター、売店スタッフのユニフォームなどにキーワードを散りばめ、来場者に探してもらう形式です。
「選手のニックネーム」や「応援メッセージ」をキーワードにすることで、
チームへの愛着を深めながら自然と会場内を回遊してもらう効果が得られます。
また、デジタルでスタンプが可視化されるため、SNSへの投稿を促進する仕掛けとしても有効です。
4.キーワードスタンプラリーのメリット
キーワードスタンプラリーは、単なるイベント施策にとどまらず、回遊促進・顧客接点の創出・データ活用といった
多角的な効果を持つツールです。
ここでは、主催者・参加者それぞれの視点から見た具体的なメリットをご紹介します。
参加者：手軽で楽しく、記憶に残る体験ができる
キーワードスタンプラリーは、スマートフォン1つで参加できるため、参加のハードルが非常に低いという利点があります。
また、キーワードを「探す」「入力する」という能動的な体験は、記憶への定着が高く、
「楽しかった」「またやりたい」といった感想につながります。
これは、単なる回遊イベントでは得られにくい、感情への訴求を実現する要素です。
子どもから大人まで、世代を問わず楽しめる設計が可能で、ファミリー層の多い施設や地域イベントにも最適です。
主催者：回遊率と滞在時間の向上、参加ログの取得が可能
主催者側にとって最大のメリットは、「人を動かす仕組み」を自然に設計できる点です。
スタンプラリーに必要なキーワードを意図的に回遊させたい場所へ配置することで、施設全体の回遊率向上が期待できます。
さらに、スマートフォンを通じて参加ログ（どのスポットで何時にスタンプを獲得したか）を取得できるため、
イベント後の分析や改善に活かすことができます。
これは、紙のスタンプラリーでは不可能な機能です。
ノベルティやクーポンとの連携で参加率アップ
「スタンプを集めたら抽選に参加」「全スタンプ達成でクーポンプレゼント」といった報酬設計を加えることで、
参加率を大きく高めることができます。
また、デジタルでのクーポン配布は、参加者のスマートフォンに直接届くため、
その場で使える即時性の高い特典として機能します。
再来店やリピート利用のきっかけにもなるため、販促施策との相性も抜群です。
デジタルならではのコスト削減と柔軟な運用
紙の台帳やスタンプ器具を用意する必要がないため、印刷費・人件費などのコストを削減できます。
また、突発的なスポットの追加や、キーワードの変更にも柔軟に対応できる点も、デジタルならではの強みです。
雨天時や会場変更といったイレギュラーにも、スマートフォン上の情報更新だけで簡単に対応できます。
5.キーワードスタンプラリーを成功させるポイント
キーワードスタンプラリーを企画する際には、「ただ言葉を入力させる」だけでは参加者の興味を惹き続けることはできません。
集客効果を最大化し、最後まで参加者に楽しんでもらうためには、いくつかの重要な設計ポイントがあります。
以下に、成功へ導くための具体的なコツをご紹介します。
１）キーワードの設定は「シンプルで覚えやすく」
キーワードはイベントや施設のテーマと関連づけることで、自然な誘導が可能となります。
例えば商業施設なら「セール」「スイーツ」など馴染みやすいワード、観光地であれば
「城」「祭り」「海鮮」など地域の特色に合わせたキーワードが効果的です。
難しすぎたり、長すぎるキーワードは離脱の原因になるため、シンプルで覚えやすいワードを意識することが大切です。
また、参加者が写真を撮ったり、記録したくなるようなワードを選ぶと、SNSでの拡散にもつながります。
２）導線設計で「回遊させる仕掛け」を作る
キーワードスタンプラリーは、場所の順序や距離を意識して設計することで、施設内・街中の「回遊」を促すツールにもなります。
例えば、施設の入口から奥までまんべんなくキーワードを配置したり、
普段は人が集まりにくいエリアに重要なキーワードを置くことで、滞留時間の分散や来場者の誘導が可能です。
また、設置場所には【背景画像付きQRコード】を使えば、視認性が高まり、視覚的にも楽しい体験になります。
背景画像にキャラクターやご当地の風景を使えば、ブランド性や地域性を強調できます。
３）スタンプ獲得後の報酬設計が“継続率”を決める
スタンプを集めた先に何があるのか、それが参加者にとって魅力的であるかどうかが継続率を左右します。
・スタンプ３個で抽選１回
・５個でプレゼント応募
・全制覇で限定フォトフレーム付与
など、段階的に報酬を用意することで、途中で離脱しにくい仕組みを構築できます。
また、「その場で結果がわかるインスタント抽選」などを取り入れれば、リアルタイムで盛り上がりを生むことができます。
４）ログの収集と分析で、次回以降の改善に活かす
デジタルスタンプラリーの強みの一つが「データの可視化」です。
どのキーワードが多く入力されたか、どのスポットで離脱が起きやすかったかといったログデータを
集計・分析することで、次回イベントへの改善策が明確になります。
このログは、参加者の行動パターンや関心の高いスポットの把握にも役立ちます。
【参考：QRコードの効果測定方法】
効果測定まで一括で行えるツールを使えば、実施後の報告書作成もスムーズに進められます。
6.自社ツール『キュリア』で簡単スタンプラリー作成
キーワードスタンプラリーを効果的に運用するには、柔軟なシステムと管理のしやすさが不可欠です。
そこでおすすめしたいのが、弊社が提供するノーコードツール「キュリア」です。
キュリアは、専門知識がなくても誰でも簡単にスマートフォン用のコンテンツが作成できるクラウド型のサービスです。
特にスタンプラリーをはじめとするキャンペーンコンテンツとの相性が抜群で、
キーワード入力型のスタンプラリーも直感的に作成することができます。
スマートフォン対応でアプリ不要、参加者も手軽に
キュリアで作成するスタンプラリーは、すべてブラウザ上で動作します。
そのため、参加者はアプリをダウンロードする必要がなく、QRコードを読み取るだけで簡単に参加できます。
スマートフォンに不慣れな方でもすぐに利用できる設計で、幅広い年齢層の参加者を想定したイベントにも対応可能です。
キーワード入力でスタンプが貯まる仕組みを実装可能
キュリアでは、指定されたキーワードを入力することでスタンプが貯められる仕組みです。
また、入力されたキーワードは大文字小文字、全角半角を判別しています。
ひらがな、カタカナも判別しており完全一致した場合にスタンプが取得できます。
この仕組みを利用することで、「クイズラリー」の企画・運営も可能です。
背景画像が設定できる「デザインQR」で視認性アップ
キュリアでは、QRコードの背景にオリジナル画像を設定できる「デザインQR」の機能を標準で搭載しています。
この機能を使えば、各スタンプスポットに設置するQRコードも、
施設や地域の特色を活かしたオリジナルデザインに仕上げることができます。
通常のデザインソフトでは、画像とQRコードを重ねると読み取りが不安定になることがありますが、
キュリアのデザインQRは読み取り精度も問題ない設計のため、安心してご利用いただけます。
【参考：デザインQRとは？】
効果測定・ログ取得も簡単、改善につなげやすい
キュリアには、参加者の行動履歴やキーワードの入力状況をリアルタイムで確認できるログ機能も標準搭載されています。
・どのスポットで最もスタンプが獲得されたか
・どのキーワードで入力ミスが多かったか
・参加完了率や離脱率
などを可視化することで、次回以降のイベント改善に役立てることができます。
また、クラウド型サービスであるため、仕様変更にも即時対応可能です。
イベント当日の急な変更にも柔軟に対応でき、外注にかかるコストや時間も大幅に削減できます。
7.導入事例：自治体での活用
キーワードスタンプラリーは、実際に多くの施設やイベントで導入され、
集客や回遊促進、参加者の満足度向上といった成果を上げています。
ここでは、「キュリア」を活用して成功した導入事例をご紹介します。
神戸市中央区スタンプラリー
企画概要
目的：中央区役所の新庁舎移転記念として「中央区デジタルスタンプラリー」を開催。
内容：三宮再整備事業で生まれ変わる中央区の魅力を体験してもらうため、
区内8か所のスポットを巡ってデジタルスタンプを集めるイベント。
特典：2か所以上のスタンプを集めると、神戸にゆかりのある景品への応募が可能。
工夫した点
・景品はスポットの施設や協賛企業から提供された全10種を用意。
・「訪れた施設が分かる仕組み」を検討し、各スポットのスタンプに1文字ずつ“ひらがな”を付与。
・集めたひらがなでキーワードを完成させ、そのキーワードを応募時に回答する方式に変更。
これにより、どの施設を回ったかを自然に把握できるようにした。
効果・反響
・イベントサイトは約１ヶ月間で約2万PVを記録。
・スポットごとの読み込みログも取得し、最も多いスポットは約870人が参加。
・任意アンケートでも好評の声が多数寄せられている。
このように、キーワードスタンプラリーは、業種・業態・地域を問わず柔軟にカスタマイズができ、
高い集客効果を発揮する施策として注目されています。
この事例の詳細はこちら
8.まとめ
キーワードスタンプラリーは、単なる回遊施策にとどまらず、「探す」「見つける」「考える」という体験を通じて、
参加者に深い記憶と満足感を残すことができる、非常に効果的な集客・プロモーション手法です。
商業施設では館内の買い回り促進に、観光地では地域資源の再発見に、
イベント会場では参加者同士のコミュニケーション創出にと、さまざまな場面で高い成果を生んでいます。
さらに、デジタルでの運用によって、印刷物や人員の手配といった運営コストを抑えながらも、
効果測定や改善までワンストップで対応できる点は、従来の紙スタンプラリーにはない大きな強みです。
特に、クラウド型ノーコードツール「キュリア」を活用すれば、誰でも簡単にキーワードスタンプラリーを
構築・運用することができ、急な仕様変更やスポット追加にも即対応できます。
また、キュリアの「背景画像が設定可能なQRコード」機能を使えば、
視覚的な楽しさとオリジナリティを加えたスタンプラリーを演出できるため、他社との差別化にもつながります。
新たな企画に悩む広告代理店や施設の運営者にとって、キーワードスタンプラリーは、
コストパフォーマンスと体験価値の両立を実現する有力な選択肢です。
まずは小規模な導入からでも、ぜひその効果を体感してみてください。
