【DX支援プラン利用】
紙とデジタルの相乗効果を生み出した受注!

株式会社ケーナール
山崎様、前澤様、中島様、野口様

株式会社ケーナール様について教えてください。

山崎様:1959年に頚南印刷写真工業株式会社を設立し、1989年に株式会社ケーナールに改称しました。
新潟県に本社を置き、長野県にも支店があります。社員数は20名です。
企画・制作・デザインから印刷・製本まで一貫してお任せいただける総合印刷会社です。
また、2016年にはクラフト&アーツ事業も開始しました。定番の素材以外にもアクリルや木製品など幅広く展開しております。

株式会社ケーナール
https://www.knrnet.co.jp

キュリア導入のきっかけを教えてください。

戦後の日本の経済成長と共に、当社も総合印刷会社として発展・成長してきました。
ただ、印刷業界も1991年をピークにバブルが崩壊し、衰退が始まったんです。その後、リーマンショック、 東日本大震災という大きな社会的事象により当社も大きく売上を落としていきました。このままではまずい、という不安が大きく募った時期もあります。
しかし、その様な状況であっても無借金経営で利益も上げられていました。今後も印刷設備を適切なタイミングに更新することで、安定経営が出来るという慢心があったことも事実です。
そんな中、2020年にコロナが全世界に蔓延しました。当社も大きく影響を受けて経営危機に陥り、社会状況が大きく変化する事態に直面したんです。
このままでは生き残れないという危機感が迫り、アフターコロナの印刷業のあり方について模索を開始しました。

コロナ以降は、仕事内容や求められるサービスも変わっていくと感じていました。
今までの下請け営業から脱却し、顧客と直接やり取りをする提案営業が出来るように長期的な取組みを行っていく必要があると考えたのです。
更に、コロナ以前からDXが叫ばれていた中で、印刷業界としては「紙+デジタル」という 流れ・トレンド・ニーズが確実にあります。
そのため、「紙+デジタル」をいかに自社に取り込み、サービスとして構築するかという事を目指さなければならないと考えました。

提案営業への転換、紙+デジタルのサービス、というキーワードで、当社に何が出来るかを模索・検討する中で、FFGS経営セミナーにおいてキュリアと出会いました。
新しい事を行うにあたっては、本来、知識を得て、スキルを向上し、ノウハウを構築する必要があります。そのためには 時間・金・労力 が重要です。
しかし、キュリアはノーコードのため 、DTPの能力さえあれば、デジタルコンテンツを作成出来ます。また、印刷会社が提案営業をするために参考となる事例が豊富でした。そこで、 「キュリア」が提案営業への転換、紙+デジタル化の近道であると感じ導入を決定しました。

DX人材支援プランはいかがでしたか。

※DX人材支援プランとは?
 キュリアのオプションで「ミリアドの専任担当が、研修や営業サポートを行う」というプランです。

キュリアについて何も分からない状態から、一から手解きしていただき、早々に理解を深めることができました。
他の印刷会社が、実際に行った獲得案件の事例を参考に、企画のもって行き方や、顧客の 問題解決の仕掛けづくりなども支援の中で学んだことです。
また、当社がキュリアを使って提案営業を進めるにあたり、実際の提案内容や顧客の反応 に対して適切なアドバイスをいただいたおかげで、提案営業を進める事ができるようになりました。
これらを通じて、キュリアの制作から、提案営業まで総合的に支援いただけたことには非常に満足しています。

今回の案件について教えてください。

 ※各案件①〜④について、順番にインタビューさせていただきました。

① 杉の沢観光協会

前澤様:杉の沢観光協会様は、毎年1月に「ダイナマイトカーニバル」というイベントを実施されています。
会場はスキー場を利用していて、滑りにきたお客様もターゲットです。
ここ 2年(2021年、2022年)は、コロナの影響で開催が中止になっていましたが、2023年に久しぶりに開催ができることになりました。

元々 このイベントのポスター制作は、当社にお任せいただいておりましたので、その内容から「抽選イベント」を実施しているということは認識していました。
リアルなガラポンを手動で回すという手段をとられていたので、今回こちらから提案したのが、非接触で実施できるデジタルでの抽選企画です。
コロナ対策をしながら実施できるため、一度やってみようと言っていただき、元々お任せいただいていたポスター制作費(500枚)に、追加でキュリア設定費を受注することができました。

企画:ダイナマイトカーニバル
日程:2023年1月21日 ※抽選イベントは、17:00〜19:30まで
概要:デジタルガチャイベント
   ガチャをして当たりが出たら、景品プレゼント(A〜F賞)
   ・A賞:妙高杉ノ原スキー場 1日券
   ・B賞:宿泊券
   ・C賞:かんずり
   ・D賞:カップ酒
   ・E賞:レストラン利用券
   ・F賞:温泉券

イベント自体は滞りなく実施することができました。
ただ、スキー場という場所柄もあって電波状況が不安定であることや、外国から来ているお客様は、wi-fiを持っていない方もいて、ネットワーク環境に対する課題が見つかりました。
外的要因の解決は難しいところではありますが、この企画だけに拘らず別の角度からも提案をしています。
その中で「どこから来ている方が多いのか?」など、お客様の情報を取得するための「フォーム」を使った提案は、良い反応をいただくことができています。
宿泊場所でQRを読み込ませることで、電波状況のネックも解消しながら運用ができそうなので、引き続き提案をしていく予定です。

② みやざき淳一後援会

前澤様:2023年7月に市議選があり、以前からお付き合いのある方が立候補するのですが、今回もポスターやリーフレット、名刺などの仕事をお任せいただきました。
そこで、その紙媒体に QRコードを付けて、スマホサイトへ誘導する提案をしたんです。
この方は、以前 別の選挙で、ある立候補者の応援演説をされていました。
その立候補者の方が ポスターにQRコードを付けていたのを目にした経験があったそうです。
そこでの事前知識があったため、すぐにやってみたいと言っていただくことができました。
スマホサイトの内容は、リーフレットの内容をサイトに合わせてリデザインしたものです。
リーフレットはデザインから当社にお任せいただいていたため、スマホサイトの制作自体は非常に楽にできました。
自社の工数を抑えながらも、お客様には非常に喜んでいただけたので良かったです。

また、名刺の印刷もお任せいただきましたので、名刺にもQRコードを付けましょう と提案しました。
これによって、名刺からもリーフレットと同様の内容を届けることができます。
「リーフレットが手元にない場合にも 有権者の方にご案内ができる」と非常に好評でした。
各媒体の印刷費に対して、キュリアの設定費を載せて受注することができました。

③ 南石堂町商店街振興組合

中島様:キュリア導入後、商店街の事務長の方に「新しくこんなサービスを始めました」と紹介をしました。
当社が作成した紹介チラシは、複数のQRコードを印字しており、1枚のチラシで ガチャやフォームなど様々なサンプルコンテンツを体験できるようにしています。
その場でどうこうという話にはならなかったものの、ある時「商品券事業の中で活用したい」と要望をいただくことができました。
事務長様は、チラシのQRからサンプルを体験してくださっていたので、時間が経ってもサービスの話を覚えていてくださったんです。

企画は、500冊限定で、3,000円のプレミアムが付いた券の販売をするという内容です。
商品券自体が抽選形式のものであり、且つ コロナ禍でもあったので、初めての試みとしてデジタルガチャをやってみたい ということでした。

企画:心もあったか おトクな Winter商品券事業
日程:2022年11月15日 10:00 〜 2023年01月31日 17:00
概要:デジタルガチャイベント
   ガチャをして当たりが出たら、景品プレゼント(プリペイドカード式駐車券)

商品券はつづりになっているので、その裏表紙のウラにQRコードを印字して、そこからガチャができるようにしました。
ガチャを体験した人からは「楽しかった」というお声もいただいているようです。
企画自体が、限定(500冊)で、お得(3,000円お得)のため、総じて非常に好評でした。

当社としても、印刷物(ポスター、チラシ、商品券)と、デジタルをセットで受注できたことは非常に良かったです。
商店街では他にも様々な試みがあるため、今回作れた実績をもとに今後もデジタルを交えた提案をしていきたいと思っています。

④ 株式会社東條造花店

野口様:東條造花店様は当社と何年も前からお付き合いがある葬儀・葬式事業を手がける会社です。
定期的にイベントや相談会を実施されていて、その際、折込チラシの仕事などをお任せいただいております。

イベントの申込や、相談会の予約は、チラシの下部に記載できる箇所を設けて「記入をして、切り取って、持参してください」という運用でした。
その運用を、「QRを載せてフォームに入力するだけで済む運用に変えませんか」と提案しました。
元々の運用だと、クライアント的にも、持参したお客様の対応をする工数がかかり、その後、申込内容をデータ入力する工数もかかり、面倒だとは感じていたそうです。
何より、申込をしてくださるお客様の負担も減るため、是非やりたい と採用が決まりました。

 企画:人形供養祭 申込フォーム
 日程:2023年5月27日

初めてキュリアを活用したのは、人形供養祭のチラシです。
東條造花店様としても初めての取り組みでしたが、結果として申込者のほぼ全員がQRのフォームから申込をしてくださっています。
この結果には東條造花店様も非常に喜んでいただき、「今後もQRでやっていきたい」と次のイベントでの採用も決まりました。

また、上記とは別に、予約相談会のチラシでも使っていただきました。
法事や相続など様々なカテゴリーに分かれていて、それらをまとめて相談会として実施されています。

 企画:予約相談会 申込フォーム
 日程:2023年6月17日・6月24日(2日間)

東條造花店様は、当社以外の印刷会社とも付き合いがあります。
このチラシは他社のお仕事だったのですが、人形供養祭と同じようにQRからフォームで予約申込を受け付けたいと要望をいただき、キュリアの設定費だけで受注しています。

これまで長年お任せいただいていたチラシに加えて、新しい付加価値としてデジタルの受注ができました。
その結果、すぐに次の採用が決まりましたし、他社との差別化にもなっています。
クライアントの工数削減にも繋がっていて喜んでいただくことができていますので、引き続き成果を出していきたいと思います。

キュリアを導入して変わったことなどがあれば教えてください。

山崎様:会社として真剣に取り組むための環境・組織づくりをしています。
キュリアを導入してから特に意識していることは、営業部の全員と、キュリアを制作する部隊が、部署を跨いで一体となって進めることです。
さらに、2週間に1回は定例会議を行って、提案状況の進捗確認や、企画策定の相談などを実施しています。
これまでにはない取り組みでしたが、結果として上記のように成果が出てきているので、今後もさらに良い成果を生み出せるように頑張っていきます。

ーありがとうございました!