2025年9月11日

スワイプLPとは?スマートフォン時代に最適な新しいLPのカタチを解説

 目次 

1.はじめに
2.スワイプLPとは?
3.スワイプLPの特徴
4.スワイプLPが活用されるシーン
5.スワイプLPのメリットとデメリット
6.効果的なスワイプLPの構成方法

7.スワイプLPを簡単に作成する方法:キュリアのご紹介
8.スワイプLPの効果を最大化する運用ポイント
9.まとめ

 

1.はじめに

スマートフォンでの情報取得が主流となった現代において、従来の縦長ランディングページ(LP)では伝えきれない情報や、ユーザーの行動を誘導しきれないケースが増えています。

そのような課題を解決する新しい手法として注目されているのが、「スワイプLP」です。

スワイプLPとは、スマートフォンに最適化されたスライド型のランディングページで、ユーザーが左右にスワイプすることで、1スライドごとに情報を確認していける構造となっています。

視覚的にわかりやすく、操作性にも優れており、特に短時間で情報を伝えたいキャンペーンやイベント告知において、その効果を発揮します。

本記事では、スワイプLPの基本的な特徴から具体的な活用シーン、導入に適した業種や実例、さらには誰でも簡単にスワイプLPを作成できる方法までを、詳しくご紹介します。

広告代理店の企画担当者や、集客に悩む企業・団体の方々にとって、今後の施策立案に役立つ内容となっています。

 

 

2.スワイプLPとは?

スワイプLPの基本構造

スワイプLPとは、スマートフォン上で横方向にスライド(スワイプ)して閲覧するタイプのランディングページです。
従来のLPが縦スクロール形式で情報を並べていたのに対し、スワイプLPは「ページをめくる」ような体験ができる構成となっています。

各ページ(スライド)に1つの要素やメッセージを配置することで、ユーザーの注意を一点に集中させながら、段階的に情報を伝えることができます。

この設計は、ストーリーテリング型の構成と相性が良く、ユーザーに意図的な順番で情報を届けるのに最適です。

通常のLPとの違い

従来の縦型LPとの主な違いは、以下の3点です。

・ユーザー操作の違い
縦スクロールではなく横スワイプのため、スマートフォン利用者にとって操作感が自然で快適です。

・1画面1情報の明快さ
情報が1スライドごとに完結することで、混乱や離脱を防止できます。

・ストレスの少ないナビゲーション
あらかじめ設計されたストーリー通りに情報が展開されるため、途中で目的を見失うことがありません。

スマートフォン特化の理由

スワイプLPがここまで注目されている背景には、スマートフォン利用率の圧倒的な増加があります。
2025年時点で、世界的にはウェブトラフィックの約60〜65%がモバイル端末からのアクセスであり、スマートフォン中心の閲覧環境が主流になりつつあります。

また、SNSやアプリなど、横スワイプの操作に慣れたユーザーが増えていることも重要な要因です。
従来型LPではスクロール疲れを起こすこともあり、離脱率の高さが課題となっていました。

こうした流れの中で、スワイプLPはより高いエンゲージメント率コンバージョン率の向上が見込める新しいページ設計として、マーケティングの現場でも注目されています。

 

 

3.スワイプLPの特徴

スマートフォンに特化した設計

スワイプLP最大の特徴は、「スマートフォンでの閲覧に最適化されている」点です。
画面の小さいスマートフォンでも操作性を損なわず、ユーザーが直感的に情報にアクセスできる構造となっています。

例えば、SNSやモバイルアプリのようにスワイプ動作に慣れたユーザーにとって、自然な操作感でコンテンツを楽しむことができ、離脱率の低下につながります。

1スライド1メッセージの明快な構成

スワイプLPでは、1つのスライドに1つの要素(画像、キャッチコピー、説明文など)を配置します。
これにより、ユーザーが受け取る情報がシンプルで明確になり、混乱や理解不足による離脱を防ぐことができます。

特に情報を「順序立てて伝えたい場合」や「ストーリー性のある内容にしたい場合」に非常に効果的です。

ストーリーテリングに最適

スワイプLPは、起承転結や物語構成に基づいて情報を段階的に展開するのに適したレイアウトです。例えば、

・初めに問題提起

・次に課題の背景説明

・解決策の提示

・最後に具体的なアクション(購入・応募など)

といった順番でスライドを設計することで、自然とコンバージョンにつながる導線が形成されます。

誘導したいアクションに集中できる

通常の縦スクロール型LPでは、複数の情報が一度に表示されるため、ユーザーが「どこに注目すればいいか分からない」という問題が起こりがちです。

その点、スワイプLPは1画面1要素の設計によって、伝えたい情報を的確に届け、ボタンやフォームなどのアクション導線に集中してもらえる構造となっています。

LPの離脱率改善・CV率向上が期待できる

縦長LPに比べ、ページの最後まで読んでもらえる確率が高いというデータもあります。
情報の出し方が「ユーザー任せ」ではなく「設計者主導」になるため、コンテンツの流れをコントロールしやすく、コンバージョンに至る確率も自然と高まります。

     

     

    4.スワイプLPが活用されるシーン

    商品やサービスのプロモーションページ

    スワイプLPは、新商品やキャンペーンの特設ページとしての活用に最適です。
    視覚的に印象的な写真と短いコピーをスライドごとに配置することで、スマートフォン利用者の目を引きやすくなります。

    特に、化粧品や食品、雑貨、アパレルなど感性に訴える商材においては、ユーザーがストレスなく情報を取得できるため、購買意欲を高めやすい構成となります。

    観光・地域プロモーション

    自治体や観光協会が行う観光地の周遊企画や、地域イベントの紹介ページにもスワイプLPは効果的です。
    地図やアクセス情報、立ち寄りスポット、特産品の紹介をスライド形式で順に表示することで、旅行者に対して回遊性のある導線を提供できます。

    内部リンク参考:地域活性化を実現する自治体集客について〜事例とノウハウを解説〜

    商業施設・イベント会場でのキャンペーン案内

    大型商業施設や展示会、住宅展示場などでは、イベントやキャンペーンの参加手順やスタンプラリーの進め方をスワイプLPで案内することで、来場者の行動がスムーズになります。

    例えば、以下のような用途が考えられます。

    ・館内で使えるクーポンの使い方を説明するLP

    ・デジタルスタンプラリーの進行方法を紹介するLP

    ・景品の受け取りまでの流れを案内するLP

    これらは紙のチラシや掲示板では伝えきれない情報を、ユーザーのスマートフォンで手軽に確認できるようにするため、施設運営の効率化にもつながります。

    内部リンク参考:
    デジタルスタンプラリーとは?
    デジタルスタンプカードとは?

    アーティスト・スポーツチーム・ファンイベントの導線設計

    プロスポーツチームのファン感謝デーや、音楽アーティストのプロモーションなど、熱量の高いファンが多いイベントでは、スワイプLPを使って物販ページや会場案内、SNSシェアの呼びかけなどを簡潔に伝えることで、より強いエンゲージメントを生み出せます。

    このように、スワイプLPは「情報を順序よく届けたい」「参加者の行動を導きたい」シーンにおいて、非常に効果的なコンテンツ設計手段となります。

     

     

    5.スワイプLPのメリットとデメリット

    メリット

    直感的で操作しやすい

    スワイプというスマートフォンに馴染み深い操作によって、ユーザーが迷わず閲覧を進めることができます。
    縦スクロールでは流し見されやすい情報も、横スライドによる“1枚1要素”の設計により、確実に目を通してもらえる確率が高まります。

    情報の順序をコントロールできる

    従来のLPは、ユーザーがどこを読んでどこを飛ばしたか把握しづらい面がありました。
    スワイプLPではスライドの順番が決まっているため、設計者側が伝えたい順に確実に情報を届けることができます。
    これは、ストーリーテリング型コンテンツと相性が抜群です。

    離脱率の低下・コンバージョン率の向上

    スワイプLPは1スライドあたりの情報量が少ないため、ユーザーが「読む負担」を感じにくく、結果として離脱率が下がる傾向にあります。
    さらに、最終スライドに配置するコンバージョンポイント(購入、応募、問い合わせなど)まで自然に誘導できることで、成果につながる導線設計が可能です。

    SNSや広告との親和性が高い

    SNSや広告経由で訪問したユーザーにとって、「短時間で完結」「操作が直感的」「視覚的に訴求されやすい」といった特性を持つスワイプLPは非常に相性が良く、スクロール疲れによる離脱を防ぎ、回遊や拡散の起点としても活用できます。

    デメリット

    PC閲覧には不向きなケースも

    スワイプLPは、スマートフォンでの閲覧を前提に設計されているため、PCで閲覧するとレイアウトが間延びして見えたり、操作性が低下したりする可能性があります。
    PCユーザーも想定される場合は、レスポンシブ対応や別ページの用意が必要です。

    情報量が制限される

    スワイプLPでは、1スライドごとの情報量を絞る必要があるため、複雑な情報やボリュームの多いコンテンツには不向きです。
    資料請求や複数のサービス説明など、詳細情報を求められる場面では、別途資料ページを併設するなどの工夫が求められます。

    専門的な構成設計が求められる

    スワイプLPは、通常のLP以上に「情報の順番や構成力」が成果に直結します。
    構成を誤るとユーザーが途中で離脱したり、最後まで読まずに行動を起こさなかったりするため、設計段階でストーリー性や導線の設計力が重要となります。

    これらを踏まえると、スワイプLPは「短時間でユーザーの興味を惹き、行動につなげたい」企画において、非常に有効な手段である一方、情報量や設計の自由度には一定の制限があるため、目的に応じた使い分けが重要です。

     

     

    6.効果的なスワイプLPの構成方法

    1.最初の1枚で興味を引く

    スワイプLPでは、ファーストビュー(最初のスライド)での印象が命です。
    ここでユーザーの興味を惹きつけられなければ、2枚目以降を見てもらえずに離脱されてしまいます。

    キャッチコピーは短く、強い言葉で。
    ビジュアルも魅力的かつ目的が伝わる内容にすることで、「続きを見たい」と思わせることが重要です。

    2.情報はスライドごとに1テーマに絞る

    スワイプLPは、“1スライド1メッセージ”が基本ルールです。
    欲張って複数の情報を1枚に詰め込むと、読みづらくなりユーザーの理解が追いつかなくなります。

    例えば以下のように、情報を段階的に分けて構成します。

    ・1枚目:印象的なキャッチコピーとメインビジュアル

    ・2枚目:課題提起やニーズ喚起

    ・3枚目:解決策の提示(サービスや商品紹介)

    ・4枚目:ベネフィットの具体例(事例や成果)

    ・5枚目:行動喚起(応募、購入、問い合わせなど)

    このように「ストーリーを設計する」意識が、成果を上げるスワイプLPの鍵です。

    3.アクション導線は明確に、そしてシンプルに

    スワイプLPでは、最後のスライドでユーザーに行動してもらう導線を明確に提示することが最重要ポイントです。
    ボタンやQRコードなどは大きく、目立つ位置に配置し、何をすればよいか一目で分かるようにしましょう。

    また、中間スライドに軽めのアクション(SNSフォロー、キャンペーン詳細リンクなど)を挿入することで、段階的にユーザーとの接点を増やす工夫も有効です。

    4.スワイプLP内に動画やアニメーションを組み込む

    静的な画像だけでなく、短い動画やGIFアニメーションなどを活用することで、視覚的なインパクトが高まり、理解促進や滞在時間の向上が期待できます。

    特に商品紹介や施設案内など、「動き」や「雰囲気」が伝わりづらい内容には動画を使うことでユーザーの関心を引くことが可能です。

    5.CTA(CalltoAction)の反復も効果的

    最後のスライドだけでなく、途中のスライドにも“今すぐ〇〇する”といったアクションボタンを設置することで、ユーザーの熱量が高いうちに行動を促すことができます。

    ただし、設置しすぎると逆効果になるため、コンテンツの流れとバランスを見ながら、タイミングよく配置することが大切です。

     

     

    7.スワイプLPを簡単に作成する方法:キュリアのご紹介

    スワイプLPの効果は理解できたものの、「実際にどうやって作るのか」「専門的な知識やデザインスキルが必要なのでは」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。

    そこでおすすめしたいのが、ノーコードでスマートフォン向けコンテンツが作れるクラウド型ツール「キュリア」です。

    ノーコードで誰でも簡単に作成可能

    キュリアは、プログラミングの知識が一切不要で、直感的な操作だけでスワイプLPをはじめとするスマートフォンコンテンツが作成できるツールです。
    テンプレートを選び、画像や文章を差し替えるだけで、すぐに本格的なページを作成できます。

    スワイプ型のテンプレートも多数搭載

    キュリアでは、20種類以上のスマートフォンコンテンツテンプレートを用意しており、その中にはスワイプLPに最適なテンプレートも含まれています。
    ページ内に抽選・ガチャ・スタンプラリー・クーポン・フォームなどの要素も簡単に組み込むことが可能です。

    これにより、LPから直接キャンペーン参加までの導線を一体化させることができ、ユーザーの離脱を防ぎつつ、行動をスムーズに促せます。

    関連リンク:
    LP(ランディングページ)とは?効果的な構成や簡単に作成できるツールもご紹介
    フォームの活用方法10選!Googleフォームではないオリジナルのフォームを作る方法もご紹介

    デザイン性と機能性を両立する「背景画像が設定可能なQRコード」

    さらにキュリアでは、背景画像を自由に設定できるオリジナルQRコード(デザインQR)を作成することも可能です。
    通常、画像に重ねると読み取りが困難になるQRコードも、キュリア独自の設計により、デザイン性と読み取り性能を両立しています。

    これをスワイプLPのラストスライドに設置することで、「世界にひとつだけの誘導ツール」を作成でき、印象に残る導線設計が可能です。

    関連リンク:デザインQRとは?

    キャンペーンやイベントに柔軟対応。仕様変更にも即対応

    クラウド型のキュリアは、いつでもどこでも編集可能で、キャンペーンの変更や急な仕様調整にも即座に対応できます。
    複数のLPやコンテンツを一括管理できるため、プロモーションのPDCAを高速に回したい担当者にも最適です。

    また、「作り放題」プランを活用すれば、複数の企画を同時並行で展開することもでき、外注コストの削減にもつながります。

     

     

    8.スワイプLPの効果を最大化する運用ポイント

    スワイプLPを導入した後、その効果を最大限に引き出すためには「運用」が鍵となります。

    ただ作って公開するだけでは、せっかくの魅力的な構成も十分に機能しません。
    ここでは、スワイプLPを効果的に運用していくための具体的なポイントをご紹介します。

    適切なタイミングでの公開と告知

    キャンペーンやイベントにあわせてスワイプLPを活用する場合は、ターゲットが最も関心を寄せる時期に公開することが重要です。

    さらに、公式サイトやSNS、メール配信、店頭ポスターなど、複数チャネルで告知を展開することで、より多くのユーザーにスワイプLPへ誘導できます。

    A/Bテストによる最適化

    スワイプLPのスライド構成やキャッチコピー、CTAの文言や配置などは、A/Bテストによって検証することが可能です。

    例えば、初めのスライドで「インパクトのある画像」パターンと「親しみのあるキャラクター」パターンを比較することで、どちらの方がユーザーの反応が良いかが分かります。

    PDCAを高速で回すことで、よりコンバージョン率の高いスワイプLPへと改善していくことができます。

    SNSとの連携による拡散力向上

    InstagramやX(旧Twitter)、LINE公式アカウントなどとの連携は、スワイプLPの閲覧数を伸ばすうえで非常に有効です。

    特に、キャンペーンと連動させる場合は、SNSシェアによって拡散効果を狙うことで、二次的な集客も期待できます。

    QRコードと組み合わせたオフライン活用

    キュリアで提供している「背景画像付きQRコード」などを利用することで、オフラインのイベントや施設内でもスワイプLPへのアクセスを促せます。

    例えば、商業施設内でポスターやフロア案内にQRコードを設置することで、ユーザーはその場でスワイプLPにアクセスし、情報収集やクーポン取得が可能になります。

    このように、オンライン×オフラインの融合が、スワイプLPの効果をさらに高める鍵となります。

     

     

    9.まとめ

    スマートフォンユーザーが主役となる今、情報の伝え方も進化が求められています。

    その中で登場したスワイプLPは、視認性、操作性、訴求力のすべてにおいて高い評価を受けており、特に限られた時間でメッセージを的確に伝えたいシーンにおいて、その真価を発揮します。

    イベントやプロモーション、観光案内、ファン向けのコミュニケーションなど、さまざまな場面で活用が可能であり、使い方次第で成果を大きく左右するツールです。

    また、ノーコードで簡単にスワイプLPが作れるサービスを活用すれば、コストをかけずに短期間で導入できるのも大きな魅力です。

    特に「キュリア」のようなスマートフォン特化型サービスを活用すれば、スワイプLPだけでなく、デジタル抽選、クーポン、フォトフレーム、フォーム連携など多彩なコンテンツも組み合わせることが可能です。

    「伝わるLP」「行動させるLP」を求めている方は、今こそスワイプLPの導入を検討してみてはいかがでしょうか。