2025年9月17日
GPSスタンプラリーとは？活用メリットと成功事例、導入方法まで徹底解説
GPSスタンプラリーとは？活用メリットと成功事例、導入方法まで徹底解説
1.はじめに
GPS機能を活用したスタンプラリーは、近年、観光地や商業施設、
自治体主催のイベントなどで急速に導入が進んでいるデジタル施策のひとつです。
従来の紙を使ったスタンプラリーでは、スタンプ台の設置や台紙の配布、回収、
さらには人手をかけた管理が必要でしたが、GPSスタンプラリーではそれらの負担を大きく軽減することができます。
スマートフォンの位置情報を活用することで、特定のエリアに到達した際にスタンプが付与される仕組みは、
非接触・非対面での運営にも適しており、コロナ禍以降の安全なイベント運営においても注目されています。
また、デジタルの利点を活かして、抽選コンテンツやフォトフレーム、クーポン配布など他のコンテンツと組み合わせることで、
回遊性だけでなく参加者の満足度やブランド認知の向上にもつながるのが魅力です。
この記事では、GPSスタンプラリーの概要やメリット、活用シーン、注意点、
さらには誰でも簡単に導入できるツールについてもご紹介します。
商業施設や自治体など、人を集めて回遊させる施策を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
2.GPSスタンプラリーとは？
GPSスタンプラリーとは、スマートフォンの位置情報機能を利用し、
参加者があらかじめ設定された特定の地点に到達することでデジタルスタンプを取得できる仕組みのイベントです。
参加者は紙のスタンプ台紙を持ち歩く必要がなく、スマートフォン一つで複数のスポットを巡りながらスタンプを集めることができます。
●基本的な仕組み
GPSスタンプラリーは、位置情報を使ってユーザーの現在地を取得し、
その地点がスタンプラリースポットの指定エリア内であれば、自動でスタンプが付与されるという仕組みです。
スタンプはリアルタイムで台紙に反映され、一定数を集めることで景品の抽選やデジタルクーポンの配布など、
次のアクションへと誘導することが可能です。
●従来のスタンプラリーとの違い
従来の紙スタンプラリーでは、スタンプ台を設置し、係員が押印するなどの人的作業が必要でした。
そのため、紛失や不正、管理の手間が課題とされていましたが、GPSスタンプラリーではそれらの問題を解消できます。
また、GPSによって場所の訪問を正確に記録できるため、スタンプの取得に対する信頼性が高まります。
●アプリ不要でも参加可能
多くのGPSスタンプラリーは、専用のアプリをダウンロードしなくても、ブラウザベースで参加できる仕様になっているため、
参加者のハードルを大幅に下げることができます。
特に短期間のイベントや観光プロモーションなどでは、アプリレスでの参加設計が望まれます。
3.GPSスタンプラリーのメリット
GPSスタンプラリーは、紙のスタンプラリーに比べて多くの利点を持ち、参加者と主催者の双方にとって魅力的な仕組みです。
ここでは、特に注目すべき4つのメリットについて解説します。
●回遊促進による地域経済効果
GPSスタンプラリーは、指定エリア内の複数スポットを巡るように設計することで、自然な人の流れを生み出すことができます。
例えば、商業施設や観光地、イベント会場などでスタンプスポットを効果的に配置することで、
参加者を意図的に動かし、買い物や食事、展示の閲覧などへの導線を作りやすくなります。
その結果、地域内での滞在時間が延び、経済効果の向上につながるのです。
●非接触・非対面で安全に運営可能
QRコードやスタンプ台を設置する必要がなく、スタッフとのやりとりも発生しないため、非接触での運営が可能です。
これは感染症対策としても非常に有効であり、特に医療機関や公共施設と連携したイベントでは大きな安心材料となります。
参加者が自身のスマートフォンのみで参加できる点は、現代のニーズに合致しています。
●効率的なデータ収集と効果測定
GPSスタンプラリーでは、どのスポットに何人が訪れたか、
どの順番で回遊したかといった情報をデータとして自動的に取得できます。
これにより、イベント終了後の分析が容易になり、次回以降の施策に活かすことができます。
また、効果測定の面では、QRコードやスタンプ台帳を使用したアナログ方式よりも正確でリアルタイムな情報取得が可能です。
【参考】QRコードの効果測定方法
●スマートフォン1台で完結する手軽さ
参加者は特別な道具や紙を持ち歩く必要がなく、スマートフォンだけで参加から完了までをスムーズに行えます。
これにより、参加のハードルが下がり、幅広い年齢層へのアプローチが可能になります。
イベントの情報をLP（ランディングページ）で一元管理すれば、参加導線の整理にも役立ちます。
【参考】LP(ランディングページ)とは？効果的な構成や簡単に作成できるツールもご紹介
4.GPSスタンプラリーの活用シーン
GPSスタンプラリーは、場所を巡らせるという特性から、さまざまな業種・業態で応用が可能です。
ここでは、実際に多くの事例が存在する代表的な活用シーンをご紹介します。
●商業施設や観光地での集客施策
ショッピングモールやアウトレットパークでは、館内の複数店舗や特設ブースをスタンプスポットに設定し、
回遊を促進することができます。
また、観光地では、地元の飲食店や観光名所をめぐるルートを設定することで、地域全体の活性化にもつながります。
紙のスタンプ台帳では管理が煩雑だったケースも、GPSスタンプラリーならスムーズに運用可能です。
【参考】商業施設の集客を増やす方法〜デジタルツールの活用と効果的な施策〜
●自治体による地域活性イベント
地方自治体では、街歩きイベントや記念事業と連動したGPSスタンプラリーを実施する事例が増加しています。
例えば、市制施行記念や観光キャンペーンなどと組み合わせて、地域の魅力を再発見してもらう施策として注目されています。
【参考】地域活性化を実現する自治体集客について〜事例とノウハウを解説〜
●スポーツイベントやフェスとの連動
スタジアム周辺や複数の協賛ブース、または飲食店などをスポット化し、
観客にイベント会場全体を楽しんでもらう仕掛けとして有効です。
GPS機能を活用することで、エリア外からの参加を防止し、不正参加のリスクも低減できます。
【参考】ファン感謝デーや地域イベントをはじめとしたスポーツイベントの集客アイデア9選！
●教育施設・博物館・動物園・植物園などでの探究型体験
学びと遊びを融合させた「探検スタンプラリー」としての導入も人気です。
例えば、美術館内の各展示室や動物園のエリアを回ってスタンプを集める企画は、
親子連れの参加率を高め、滞在時間の延長にもつながります。
【参考】動物園や水族館などの博物館の集客アイデア！成功事例から学ぶイベント企画の秘訣とは？
5.GPSスタンプラリーに取り入れたい仕掛け
GPSスタンプラリーは、単にスタンプを集めるだけの仕組みでは終わらせず、
さまざまな仕掛けを組み込むことで、イベントの魅力と参加者の満足度を高めることができます。
ここでは、より効果的な企画にするためにおすすめの仕掛けを4つご紹介します。
●抽選やガチャとの連動で参加率アップ
スタンプをすべて集めた参加者に対して、その場で抽選ができる仕組みを設けることで、
達成感とともに楽しみを与えることができます。
抽選は、スロット、ガチャ、おみくじ、スクラッチなど多彩な形式にできるため、
イベントのテーマや対象層に合わせた演出が可能です。
スマートフォン上で即時に結果がわかる「インスタントウィン」は、イベントの盛り上げに最適です。
【参考】デジタル福引で集客アップ！アナログ福引との違いと効果的な活用方法
●SNSシェアを促進するフォトフレーム機能
参加者がスタンプを集めた証や、訪れたスポットで撮影した写真を、
オリジナルのフォトフレーム付きで記録できるようにすることで、SNSへのシェアを自然に促すことができます。
ご当地キャラクターや企業のマスコットを組み込んだフォトフレームは、拡散性が高く、
イベントやブランドの認知度向上に直結します。
【参考】スマートフォンで撮る写真に枠やキャラクターを入れられるフォトフレームとは？活用方法も合わせてご紹介！
●デザインQRを使ったスタンプスポットの演出
各スポットに設置するQRコードを、背景画像付きの「デザインQR」にすることで、
参加者の目を引き、ブランドイメージを強化することができます。
QRコードが単なる情報媒体ではなく、ビジュアルツールとしても機能するため、
参加者の印象に残りやすく、イベントの雰囲気をより魅力的に演出できます。
【参考】デザインQRとは？
●アンケートとの連動でデータ収集とエンゲージメント向上
スタンプをすべて集めた後にアンケートに誘導することで、イベントの満足度や改善点を把握できると同時に、
参加者の声を今後の企画に活かすことができます。
プレゼントや抽選をセットにすれば、回答率も向上します。
6.GPSスタンプラリー導入の注意点と対策
GPSスタンプラリーは利便性が高く効果的な施策ですが、導入時にはいくつか注意しておくべきポイントがあります。
ここでは、主催者があらかじめ把握しておきたい課題とその対策について解説します。
●通信環境やGPS精度の問題
GPSスタンプラリーの仕組み上、参加者のスマートフォンの位置情報を取得する必要があるため、
地下街や高層ビルの影、山間部など、GPSがうまく機能しにくい場所ではスタンプの取得が難しくなる場合があります。
対策：
・スポットを設定する前に、現地でのGPS感度を事前にテストしておく
・Wi-Fiやモバイル通信が届く範囲かどうかも確認する
●スマートフォンを持たない層への対応
年齢層によってはスマートフォンの利用に不慣れな人もおり、デジタル施策に参加できないことがあります。
特に高齢者や小さな子どもが参加するイベントでは、この点が課題となります。
対策：
・紙のスタンプラリー台紙と併用できるハイブリッド方式を導入する
・スタッフによるサポート体制や操作ガイドを用意する
・親子参加型イベントでは、家族単位での参加形式にすることでカバーできる
●スポットの不正取得や位置ずれ
GPSの性質上、場所によっては少し離れていてもスタンプが取得できてしまうケースや、
逆に正しい位置にいても取得できないことがあります。
対策：
・スタンプ付与範囲（ジオフェンス）の設定を適切に行う
・範囲を広げすぎないよう、現地での検証を行う
・問題が発生した場合には、フォームなどから報告できる窓口を設けておく
●導入の初期設定や仕様変更への対応力
GPSスタンプラリーを自社開発する場合、技術的な設定や仕様変更への対応が大きな負担となります。
また、イベントの直前に内容を変更したい場合、柔軟に対応できないこともあります。
対策：
・ノーコードで簡単に作成・修正が可能なツールを活用する
・外注ではなく、内製で自由にコンテンツ調整できる環境を整える
・クラウド型のツールであれば、インターネット接続さえあれば即時対応可能
7.GPSスタンプラリーを簡単に導入できるツール『キュリア』のご紹介
GPSスタンプラリーを導入したいと思っても、システム構築や専門知識が必要だと感じて
躊躇してしまう企画担当者も多いのではないでしょうか。
そこでおすすめなのが、誰でも簡単にスマートフォンコンテンツを作成できるノーコードツール「キュリア」です。
企画立案から運用まで、専門知識なしで完結できるため、広告代理店の方や自治体・商業施設のご担当者にも最適です。
●ノーコードで簡単作成。専門知識は不要
キュリアは、プログラムの知識がなくてもGPSスタンプラリーをはじめ、抽選やガチャ、おみくじ、クーポン配布などの
スマートフォン向けコンテンツを簡単に作成できるノーコードツールです。
画面の指示に従ってスポットの位置を設定し、スタンプや報酬の内容を選ぶだけで、
すぐにオリジナルのスタンプラリーが完成します。
●20種類のテンプレートと自由な組み合わせ
キュリアには、以下のような20種類のテンプレートが用意されており、それらを自由に組み合わせることが可能です。
・GPSスタンプラリー
・抽選
・ガチャ
・スロット
・おみくじ
・スクラッチ
・クーポン
・フォトフレーム
・フォーム
・ランディングページなど
これにより、GPSスタンプラリーを起点に、最後に抽選で景品が当たる仕組みや、
写真投稿と連動した企画など、さまざまな仕掛けを実装することができます。
【関連】フォームの活用方法10選！Googleフォームではないオリジナルのフォームを作る方法もご紹介
●仕様変更や修正にも即時対応。作り放題
クラウド型サービスのため、インターネット環境があればいつでも内容の変更や修正が可能です。
イベント直前の修正やスポットの追加、画像差し替えなどもリアルタイムで反映できるため、急な変更にも柔軟に対応できます。
しかもキュリアは「作り放題」なので、複数の企画を同時進行したい場合でも追加費用はかかりません。
●デザインQRでブランディングも強化
GPSスタンプラリーのスタート地点や告知物に使用するQRコードも、
「背景画像が設定可能なQRコード（デザインQR）」として作成できるのがキュリアの特徴です。
この「デザインQR」は、背景にブランドカラーやキャラクター、観光地の写真などを設定でき、
見た目にも訴求力が高く、偽造防止にもつながります。
【参考】デザインQRとは？
8.活用事例：GPSスタンプラリーで成果を出した成功事例
GPSスタンプラリーは、実際に多くの自治体や商業施設、イベント主催者によって導入され、その効果が実証されています。
ここでは、代表的な成功事例を通じて、具体的な導入のヒントをお伝えします。
●地域回遊型イベントで観光客を誘導（自治体の事例）
ある地方自治体では、観光シーズンにあわせて「歴史と自然を巡るGPSスタンプラリー」を開催しました。
主要な観光名所や飲食店、土産店など10か所をスタンプスポットに設定。
スマートフォン1台で気軽に参加できることから、家族連れや若年層の参加者が増え、回遊性の向上に成功しました。
スタンプをすべて集めた参加者には、地域特産品が当たる抽選も用意され、景品受け取り場所にも人の流れを生み出しました。
【参考】地域活性化を実現する自治体集客について〜事例とノウハウを解説〜
●商業施設での売上促進（ショッピングモールの事例）
大型ショッピングモールでは、館内の複数テナントにスタンプスポットを設置し、買い回り促進キャンペーンを実施。
特に売上が伸び悩んでいたフロアにも来館者の流れが生まれ、キャンペーン期間中の売上が前年比130％を記録しました。
また、参加者データをもとに今後のフロア配置やプロモーション計画の見直しにも役立てられています。
【参考】商業施設の集客を増やす方法〜デジタルツールの活用と効果的な施策〜
●スポーツチームとの連動でファン体験を強化（プロバスケットボールチームの事例）
プロバスケットボールチームでは、ホーム試合日のイベントとして、
スタジアム周辺と提携飲食店を巡るGPSスタンプラリーを実施。
参加者は各スポットでスタンプを集めながら、SNSでフォトフレーム付き写真を投稿し、盛り上がりを演出しました。
試合当日の来場者数の増加に加え、地元店舗との連携強化にもつながる好事例となりました。
【参考】ファン感謝デーや地域イベントをはじめとしたスポーツイベントの集客アイデア9選！
9.まとめ
GPSスタンプラリーは、スマートフォンの位置情報を活用して非接触・非対面でスタンプを取得できる新しいイベント施策です。
紙のスタンプラリーと比べて管理が容易で、参加者の導線設計や満足度向上、
さらには効果測定までを一元的に行えるというメリットがあります。
特に、商業施設や観光地、自治体イベント、スポーツチームのファン施策など、
さまざまなシーンで導入実績があり、地域活性化や販促キャンペーンの強力なツールとして活用されています。
さらに、抽選コンテンツやフォトフレーム、デザインQRなどの仕掛けを組み合わせることで、
参加者の楽しみを広げながら、話題性やSNSでの拡散も期待できます。
導入時の注意点として、GPS精度や通信環境、スマートフォンを持たない層への配慮もありますが、
これらをカバーする設計とサポート体制を整えれば、より多くの人に楽しんでもらえる施策になります。
そして、そうした機能やサポートをオールインワンで提供してくれるのが、ノーコードツール「キュリア」です。
誰でも簡単に作成でき、テンプレートの組み合わせも自由。
作り放題で、仕様変更にも即時対応できるキュリアを活用することで、
GPSスタンプラリーの企画・実施がぐっと身近なものになります。
「人を集めて回遊させる」ことに課題を感じている方は、ぜひGPSスタンプラリーの導入を検討してみてください。
